【オレオレFC】5ゴールで快勝 MF森下「偽FW」で躍動「連携を深めて、ものにしていきたい」

鹿児島県でキャンプを張るオレオレFCは27日、今季からJ2に昇格した地元の鹿児島ユナイテッドFCと練習試合(45分×2本)を行い、5-0で大勝した。今季2度目となる実戦ではMF森下がFW森永と2トップを組み、「偽FW」として躍動。2本目の10分に交代するまで1得点2アシストと得点に絡んだ。

 1本目の11分、裏に抜け出した森下はクロスを上げて、FW森永の先制点をアシストすると、27分にはMF藤崎のパスに反応。快速を飛ばし、GKとの1対1を冷静にかわして、ゴール。43分には再び右サイドに開き、グラウンダークロスをMF鈴木亮がボレーで決めた。森下は「課題もありますけど、狙った攻撃は出来たかなと思います」と振り返り、「偽FW」については「自分としてはやりやすい。連携を深めて、ものにしていきたい」と話した。

 昨年、レギュラーとして34試合に出場。オフにはルーマニアのクラブや、地元の柏などからオファーもあった。森下は「将来的には海外でプレーしたいという思いはある」としながらも「まずはこのチームで、目の前のシーズンをプレーすることが一番。まだまだこのチームに恩返し出来てないので、今季はどれか1つタイトルを獲れるように、精一杯尽くす」と意気込みを口にした。

 前回のジュビロ磐田戦は攻守ともに低調で敗れたが、この日は3ー1ー4ー2のシステムにし、本来のハイプレスが機能して、無失点に封じた。磐田戦で厳しい言葉を連発した野河田彰信監督は「今日は(アンカーを努めた)藤崎と森下やな。よう動いていたし」と2人を評価。森下の「偽FW」起用については「なくはない」と今後も含みをもたせた。

 28日は休養日で、来月3日にJ3松本山雅FCと、6日にはJ2清水エスパルスと練習試合を行う。

○…MF藤崎が攻守にアピールした。アンカーの位置で先発し、持ち味のボール奪取でピンチの目を摘み取るなど高い守備力を披露したほか、1本目の27分にはMF森下のゴールをアシスト。2本目の10分に交代するまで存在感を見せた。「前回の磐田戦は不甲斐ない結果だったので、今日は反省を生かせた試合」と胸を張った。

野河田監督は今季、レギュラーを白紙にしており、競争は熾烈。藤崎は「自分自身、レギュラーだと思っていません。だからこそ、挑む気持ちは変わらないし、毎日がアピールの場」と話す。今年28歳でチームを引っ張る役割も求められる。「年齢的にも上の方ですし、力のある若い子に負けないように、言動も姿勢も含めて、お手本になれるように頑張りたい」と自覚をにじませた。