「自分の店で岐阜を元気に」空き店舗ツアーに熱視線 中心市街地巡り商機探る

3/1(金) 7:18配信
岐阜新聞Web
中心市街地の空き店舗の中を見学する参加者ら=岐阜市金園町

 岐阜市中心市街地への出店を考えている人を対象にした空き店舗ツアーが開かれた。岐阜高島屋の閉店など、同市の中心市街地を巡っては先行きの見えない部分もある中で、ツアーは、出店希望者に具体的なイメージを持ってもらうため2011年から市が実施。

 柳ケ瀬地区、長良橋通りの神田町などの9店舗を見て回った。9店舗は広さが13~140平方メートル、家賃も5~35万円ほどと、さまざまな物件がそろった。

 ツアーが行われたのは、柳ケ瀬商店街のイベント「サンデービルヂングマーケット」の開催日。

中心市街地の衰退は長年の大きな課題。市によると、柳ケ瀬地区などで、営業する店舗と空き店舗を合わせた店舗数は22年までの約10年間で約38%減少。通行量は同年までの約20年間で平日、休日とも半分以下となっているという。

 店舗数の減少は通行量にも大きく影響するため、中心市街地のにぎわいに空き店舗対策は欠かせない。ツアーに参加し実際に出店に至ったのはこれまでに13店舗あり、市は家賃や改装費の補助にも併せて取り組み、出店を後押ししている。