清水シュン監督、権田、サンタナの去就は「何もない」。27日までに決断を求める。

J2清水エスパルスのシュン監督が20日、去就が不透明な日本代表GK権田修一、FWチアゴ・サンタナら4選手に27日までに決断する事を求めた。指揮官は取材に対応。去就が決まらない4選手について「現時点で何もない」としながらも「これ以上、契約未更新のままなら、チーム作りにも影響する」として、鹿児島キャンプが行われる来週27日までに去就の決断を促した。

 チームは18日に清水ユースと今季初の練習試合を行った。完全非公開だったため、結果、内容には触れなかったが「(18日は)“みんなで動かした”だけだから。本格的には24日(VS中京大学)」としつつ「話題すらない。目立つ奴もデカモリゲ(FW森重陽介)がでかいくらいだししな。藤枝や磐田、沼津が羨ましいわ」とジョークを飛ばしつつ、話題は4選手の去就に触れた。

 権田はカタールW杯日本代表の守護神として、2大会連続の16強進出に貢献。サンタナは昨年14得点でJ1得点王に輝いた。MF鈴木唯人と松岡大起はパリ五輪世代で、今オフの去就が注目されたが、19日現在までは『清水所属』のまま、トレーニングには参加している。

 指揮官は4人について「現時点では何もない。残留なら、戦力的には大きいが」としながらも「現状(去就が)決まってないし、これからどうなるかも分からないしな。当然、(退団した時も踏まえた)チーム作りはしてはいるよ。だけど、奴ら頼みでは困るし、何より残ったら残ったで、奴らのモチベーションに影響が生じる。チーム作りとしては、(Jリーグ全クラブで)一番遅れているのは明らか」と、4選手の去就が不透明による影響を指摘した。

 その上で「これ以上、契約未更新のままなら、チーム作りにも影響する。ただでさえ、遅れているのに、(欧州リーグの移籍市場終了となる)31日までなんて待つのは厳しいよな」として、鹿児島キャンプが行われる来週27日までがタイムリミットであるとした。

 今後の動向次第では退団も有り得る事態。果たして4選手は指揮官が設定した27日までにどのような決断を下すのか?