エルゴラ むなしすぎる敗北。提示されない具体策

 天王山とは思えない完敗。コロナの影響で編成が難しかった面はあるが、それ以前の問題だった。
 ここ数年の鹿島はこうした試合を経験している。選手の質で明らかな差があるわけではないが、戦い方や
ピッチ上で困った時に解決の助けとなる戦術、攻撃の構築だ。
 何年も同じことを経験してきた選手たちは冷めるのも早い。監督から果敢にプレスをかける指示を受けると
懸命ながらもどこか投げやりな戦いとなった。 
 数年繰り返した失敗を受け、選手たちは問題点を把握できている。それを解決してくれる監督を待ち望んで
いるのに、クラブがその人物を選定できていない。