【攻撃陣採点】横浜95点、鹿島75点、川崎60点 J1全クラブ「攻撃陣」の評価は?

開幕から6カ月以上が経過したJ1リーグ。果たして、攻撃陣はしっかり働いているのか?J1全クラブで「攻撃陣」を100点満点で評価した。
記録は7月24日現在

1位・横浜Fマリノス 95点

 リーグ最多得点、最多得失点差で首位を走る横浜。特にレオ・セアラが10得点と夏男ぶりを発揮し、E1選手権代表に選ばれた水沼宏太がチャンスメイクだけでなく、得点にも絡む選手として進化し、西村拓真が8得点と破壊力は屈指だ。宮市亮らも控え、選手層は屈指。3年ぶりの優勝へ残り12試合も着実に歩みを進める。

2位・鹿島アントラーズ 75点

 前評判の高かった攻撃陣は荒木遼太郎の負傷離脱はあるが、ベルギーに移籍した上田綺世が10得点、鈴木優磨が7得点とチームを牽引。アルトゥール・カイキも6得点と首位争いの原動力に。ただ、上田綺世が移籍し、鈴木に負担がかかっているのは明らかでそれを差し引いて採点は75点。残り12試合は土居聖真、エヴェラウドらの奮起がカギを握るだろう。

3位・川崎フロンターレ 60点

 かろうじてリーグ3位の座を守っているが、無双状態だった過去2年のこの時期を考えるのは酷だが、現状はあまりにも寂しい。22失点と守備陣の安定感は光るが、攻撃陣は家長昭博の5得点が最多で、レアンドロ・ダミアンが3得点と不振。チャナティップも負傷がちとなかなか思うように行かない。それでもG大阪戦で4得点と久々に快勝。メンバーも整いつつある残り12試合へ早急に追い上げの状況を整えたい。

4位・柏レイソル 80点

 4位に位置する今季、ほぼ全試合でスタメンに座っているのが細谷真大だ。昨年から覚醒の兆しは見えていたが、ここまでマテウス・サヴィオと並んで6得点をマーク。ドウグラスが負傷離脱している中で、チームを牽引する。パリ五輪世代であり、E1選手権代表にも選ばれた。サヴィオもチャンスメーカーとして牽引し、森海渡らも台頭。残り試合も彼らの出来がカギを握る。

5位・セレッソ大阪 85点

 ここまで5位と好調。川崎を破るなど、内容、結果ともに充実している。得点数もリーグ3位の34得点と好調だが、チーム最多が山田寛人と加藤睦次樹の4得点と特別高くはない。それでもチーム内での高い競争意識が、好結果に結びついており、練習の激しい競争を勝ち抜いた選手がカップ戦、リーグ戦で出場機会をもらい、そこで活躍する好循環が生まれている。

6位・サンフレッチェ広島 70点

 開幕当初は低迷し、降格の噂も囁かれたが、スキッべ監督のスタイルが徐々に浸透した。ここまで5得点5アシストを挙げ、Eー1選手権代表入りを果たした満田誠やチーム最多6得点の森島司、伸び悩んでいた野津田岳人が覚醒。ただJ・サントス、D・ヴィエイラが物足りず、ベンカリファも1得点では…。それを差し引いて採点は70点。エゼキエウを含めた外国人が奮起すれば、さらに順位は上昇していくだろう。

(②に続く)