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前半戦採点…J1全クラブの評価は?②

7位・FC東京 50点

 評価は難しい。ハマれば得点するが、ハマらなければ無得点という波の激しさは改善されていない。スタイル構築の最中で、ある程度の苦戦は予想していたが、外国人トリオへの依存は拭えず、ボールを支配しても、決定打が出ずに苦しい展開を余儀なくされている。下位チームの停滞で7位に位置していると言うのが本当のところ。アルベル監督の試行錯誤は続く。

8位・浦和レッズ 55点

 リーグ2位の失点数に収める守備陣の踏ん張りでなんとか8位を保つ。攻撃陣は怪我などで離脱していた松尾祐介がようやく覚醒するなど、明るい材料もあるが、残り試合の切り札として期待されたリンセンが先日のPSG戦で負傷と不安材料も…。ようやくメンバーも揃い始め、反抗態勢を整えつつあっただけに長期離脱となれば痛い。

9位・サガン鳥栖 60点

 リーグ5位タイの29得点を挙げているが、一時期と比べると、勢いに陰りが見え始めている。リーグトップの走行距離とスプリント数に加え、誰が抜けても、その穴をしっかりと埋める好循環が、9位という成績に繋がっているが、垣田裕暉は常時スタメンというわけではなく、軸は定まっていない。酷暑の夏場にどれだけ勝ち点を積めるか。

10位・アビスパ福岡 20点

 今季は磐田からルキアンを獲得し、主砲として大きな期待を寄せられた。ただ、そのルキアンが大不振。それからは山岸祐也、フアンマを置くなどメンバーを組み換え。東京戦のように5得点を挙げる試合もあったが、勢いに乗れず、試行錯誤の状態は続く。守備陣のおかげでなんとか10位は保っているが、守備の綻びが生じた時に、得点力という部分では大いに不安を残している。

11位・京都サンガFC 35点

 現状の成績は十分に健闘していると言って良いが、得点数は21得点と伸びていない。ウタカがほぼ半数の9得点とチームを牽引しているが、マークされてからは失速。決定打が出ずに苦しい展開を余儀なくされている。守備陣は上福元直人らを中心に要所を締め、僅差の展開に持ち込んでいるが、今後を見据えても攻撃陣の更なる奮起が不可欠となる。

12位・湘南ベルマーレ 30点

 一時期の低迷から良く立ち直ったが、得点力は18得点と課題を残す。E1選手権代表に選ばれた町野修斗が8得点と奮闘しているが、彼の爆発と谷晃生ら守備陣が奮闘しなかったら、今頃、間違いなく降格圏まっしぐらだっただろう。町野以外では池田昌生が奮闘しているくらい。町野もやや失速気味なのは気がかり。残留のカギはウェリントンらの奮起が不可欠となる。

(③に続く)