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攻撃陣採点…J1全クラブの評価は?③

13位・名古屋グランパス 10点

 ここまで16得点はワースト。得点力不足は昨年の課題だったが、シュヴィルツォクがドーピング違反で、未だ去就が不透明な中、酒井宣福以外の補強はせず、現有メンバーの奮起を促したが、得点力不足は改善されず、3バックの変更で打開を図ったが、3連勝と復調気配かと思いきや、再び失速。特にマテウスと相馬勇紀の個人技頼みは拭えず、軸が定まらない現状が、得点力の不安定さにつながっている。

14位・北海道コンサドーレ札幌 25点

 リーグワースト37失点に加え、19得点と得点力が伸びず、残留争いに巻き込まれている。小柏剛、興梠慎三が相次いで怪我に苦しみ、助っ人も期待に応えられず、破壊力が欠ける形に。0トップを採用するなど現在も日替わりが続き、百戦錬磨のペトロヴィッチ監督の悩みは深い。

15位・ヴィッセル神戸 50点

 ここまで監督を努めたのは4人。高いポテンシャルを持つ戦力だけに、現状の成績では物足りないというのが正直なところか。開幕からイニエスタが奮闘しながら得点力不足、守備崩壊に喘ぎ、大迫勇也や武藤嘉紀が怪我で離脱と悪循環になっていたが、吉田孝行監督以降は4試合負けなしと復調。武藤が再び負傷離脱したが、大迫が時間限定ながら、ようやく復調の兆し。一時、スランプも味わった男は、チームを救えるか。

16位・ガンバ大阪 25点

 今季は開幕から流れに乗れないまま、16位と未だに復調の兆しが見えない。攻撃の形が見えず、パトリックが不振と悪循環に陥っている。チュ・セジョン、レアンドロ・ペレイラ、ウェリントン・シウバは完全に構想外となり、鈴木武蔵、食野亮太郎、山本理仁を獲得して、再起を目指す。

17位・清水エスパルス 40点

 平岡体制では16試合で15得点と貧打に悩まされたが、ゼ・リカルド体制以降は6試合で9得点と復調。阪神守備は相変わらずだが、チアゴ・サンタナが7得点と奮闘。北川航也に加え、話題を呼んだピカチュウを”ゲット“し、不祥事を起こした乾貴士を獲得し、攻撃陣に厚みを加えた。彼らに鈴木唯人が怪我から復帰すれば、破壊力は屈指となる。

18位・ジュビロ磐田 20点

 怪我人もいて、伊藤彰監督の采配も停滞。4試合連続無得点、天皇杯では得点したものの延長の末に敗退とリーグ戦最下位に転落と明るい材料が見られない。補強といえば、元清水の松原后を獲得したが、攻撃陣のテコ入れは未だにない。ファビアン・ゴンザレス、杉本健勇らの復調待ちか、それとも新たな布陣、若手に期待するのか。とにかく、明るい材料が欲しい。

(終わり)