「日本を愛する彼には残酷で不条理」神戸・ロティーナ監督の電撃解任をスペイン人記者はどう見た?「イニエスタを指導したいという気持ちが…」
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しかし、今回は新天地の選択を誤った。あるいはイニエスタを指導したいという気持ちがはやり、盲目になったのかもしれない。どうして神戸が過去5年間で9度監督交代していることに留意しなかったのだろう。

そのようなクラブでは、じっくり腰を落ち着けてチームを構築するロティーナの良さを発揮するのは難しい。すでに65歳となり、監督キャリアの晩年を迎えている彼だが、今も昔もプロジェクトの大小に関係なく、次の行き先を決めていた。常に明瞭さと一貫性に基づいたプロジェクトであるかどうかを最優先事項に位置づけていた。

日本を愛するロティーナがこのような形でJリーグでのキャリアの幕を閉じるのは残酷で不条理だ。そう、このままではスペインと同じだ。彼を良く知る一記者として、日本で再挑戦の機会が与えられることを願ってやまない。

文●フアン・L・クデイロ(エル・パイス紙)