痛いルヴァン初黒星…徳島相手に今季ワースト4失点惨敗 清水オレ監督「徳島に駆けつけてくれたサポーターに申し訳無い」「フォローのしようがない」「阪神とやっても負けるね」。

◆ルヴァン杯1次リーグ第4節 徳島4ー1清水(13日、ポカスタ)

清水は今季ワーストの4失点で徳島に大敗。ルヴァン初黒星となった。攻撃陣はFW栗原のJ初ゴールで一矢報いたが、内容、結果ともに現在J2で苦しむ相手に完敗。オレ監督は「見ての通り」と切り出し、不甲斐ないイレブンに厳しい言葉を並べた。

 ボッコボコだった。勝てば、1次突破に王手がかかる一戦で、どちらがJ1か分からないくらいの試合展開。1次突破に黄色信号が伴う痛恨の惨敗に、オレ監督は試合後「見ての通り」と、怒りを通り越して呆れ顔で振り返った。

 「徳島に駆けつけてくれたサポーターに申し訳無い。今日は点の取られ方も含めて、フォローのしようがない、壮絶な試合をしてしまった。スタメンで使った我々、首脳陣の責任」。

 スタメンを総入れ替えした一戦。しかしボールを保持しても連係がかみ合わず、効果的な攻撃を繰り出せない。前半39分、左右に揺さぶられて先制を許すと、後半2分にはシュートのこぼれ球を押し込まれ、7分にはカウンターに屈した。27分に中央から蹴り込まれ、ダメ押しの4失点目。特に2失点目の場面は、自陣ペナルティーエリア内に味方の人数の方が多かったにもかかわらず、こぼれ球に真っ先に反応したのは相手選手だった。これにはオレ監督も苦言を呈した。

 「誰かが声掛けする、反応する、寄せる、(シュート)コースを消して失点を防ぐというのはサッカーの原則だけど、誰もそれをしないのはね…。指導力不足もあるが、完全なボーンヘッド」。

 光明は静岡学園から加入したMF川谷が後半35分にJデビューを果たし、栗原のゴールをアシストしたこと。オレ監督も「(川谷は)素晴らしかった。その前に静学時代のチームメイト(徳島MF玄)がゴールを決めていたから、意地があったかな。だけど彼には悪い事をした。(先発出場した)西澤や神谷らお兄ちゃん達があまりにもだらしないのでね。川谷先発でも良かったかなと。大いに反省している」と、西澤らに皮肉を織り交ぜながら、川谷を高く評価した。

 名古屋が敗れ、2位は保ったが、カテゴリー下の相手に痛恨の1敗。得点力不足に、守備崩壊と全く良いところがない試合に、オレ監督は「阪神とやってても負けるだろうね。阪神ファンは清水エスパルスというプロ野球チームが無いことを嘆いてるでしょうな」と、僅か1勝、プロ野球史上最低勝率と低迷する阪神タイガースを引き合いに出し、「こういうゲームは二度としない、したくない、させない」と改めて厳しい言葉を発した。

 次戦は17日、アウェイ鳥栖とのリーグ戦。ルヴァンは23日にホームで名古屋と対戦。勝てば他会場の結果次第で1次突破が決まる。オレ監督が試合後に放った厳しい言葉を全員が肝に銘じて仕切り直す。