青森山田中学の恩師である上田監督の話によると。ある日のトレーニングマッチで不甲斐ない試合をしていたハーフタイムに上田監督は、作戦ボードを片手に指示しようとベンチで待っていました。するとピッチから帰ってきた松木が「監督、ちょっとこの作戦ボード借りていいですか?時間をください」と言われたといいます。それを承諾すると、松木は同世代のチームメイトを集め、作戦ボードを使った戦術的な指示と「こんなんだったら強くならないお前たち!」と強い口調で気合いを入れました。
松木は「後半いくぞ!」と声を荒げると気合いを入れ、作戦ボードを返すとともに「上田監督、後はお願いします」と言ってきたといいます。不甲斐ない試合に憤慨していた上田監督も「もういうことないからいいよ」とピッチに送り出したといいます。
このように天性のリーダーシップとも呼べる松木の行動は、厳しいプロの世界、そして世界と戦っていく上で欠かせないメンタリティーとなるでしょう。