過去の観測データを照合して、南低による降雪・積雪について、一度整理してみると、

関西周辺の海水温が15度を下回っていた目安として、1990年代の2月があり、
この時代は、気温が平年並みの冬であっても、2月に南岸低気圧がくれば、
大阪でも積雪を期待できたといえる。
2010年代になると海水温が1度上昇しており、偏差ー1度の厳冬が必要となり、
かつ都市化によっても1度上昇しているため、積雪しづらい環境になっている。

2020年代以降を考えると、海水温の上昇が更に続いていることから、
より強い負偏差の厳冬が必要とみられる。(発達南低を除く)。
また海水温は2月には上昇基調となることから、1月下旬での低気圧通過が望ましい。

ちなみに1900年代を想定すると、海水温でー2度以上の余裕があり、
西回りの寒波がくる年であれば、12月でも積雪可能な時代であったと推定される。