16⽇から17⽇にかけては、⾼気圧が北⽇本付近を通過して⽇本の東へ進む。また、熱帯低気圧は、⽇本の南を⻄北⻄に進む。このため、⽇本の東の⾼
気圧や⽇本の南の熱帯低気圧をまわる湿った空気が、東・⻄⽇本の太平洋側中⼼に流れ込む。
18⽇から19⽇は、低気圧がアムール川中流付近からオホーツク海へ進み、低気圧からのびる気圧の⾕が北⽇本付近を通過する。また、熱帯低気圧は、
奄美地⽅から九州の南付近へ進む⾒込み。
20⽇は、熱帯低気圧は東⽇本付近に進む⾒込みだが、⻄⽇本付近で動きが遅くなる可能性もあり、不確実性が⼤きい。⽇本付近は、⽇本のはるか東の
⾼気圧と、⼤陸の⾼気圧の間で深い気圧の⾕となる。

最新のアンサンブル資料(ENS)は、⽇本の南の熱帯低気圧の⽰度が深まり、北上がかなり遅くなった。また、九州付近で北東⽅向へ転向する予想となり、18⽇の東・⻄
⽇本と、19⽇は北⽇本から⻄⽇本の広い範囲で降⽔確率ガイダンスが上昇した。GSMは、熱帯低気圧の動向については、ENSと同様の傾向。
⼀⽅、ECMは、熱帯低気圧の発達は強まったが、北上速度については若⼲遅くなった程度で、NCEPも同様の傾向。
以上より、各モデルともに進路や速度についてはほぼ揃ってきたが、発達の程度についてはGSMに⽐べてECMやNCEPは⽰度が深く、発達の程度には不確実性がある。