■ 室戸 vs 枕崎 vs 伊勢湾 vs 第二室戸 ■
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上陸気圧930hpa未満 ■室戸vs枕崎vs伊勢湾vs第二室戸■
<ネ申>
室戸台風 上陸時気圧911hPa 1934年09月21日
枕崎台風 上陸時気圧916hPa 1945年09月17日
伊勢湾台風 上陸時気圧929hpa 1959年09月26日
第二室戸台風上陸時気圧925hpa 1961年09月16日
1934〜1961年の27年間で、930hpa未満の勢力で上陸した台風は4つもあった。
しかし第二室戸以降の45年間、倍近い年月をかけても、
上陸時気圧930hpa未満の台風は襲来していない。
なぜ台風は弱体化したのか?
今後、かつてのような超A級台風(かつての気象区分で930hpa未満の台風)
の勢力のまま上陸する台風は、もう現れないのか? ●1934〜1971年 <栄光の37年間>
911hPa 1934年09月21日(室戸台風)
916hPa 1945年09月17日(枕崎台風)
925hPa 1961年09月16日(第二室戸)
929hPa 1959年09月26日(伊勢湾)
935hPa 1951年10月14日(ルース)
940hPa 1955年09月29日
940hPa 1965年08月06日
940hPa 1965年09月10日
940hPa 1971年08月29日
945hPa 1964年09月24日
945hPa 1970年08月14日
●1972〜 <ヘタレ続きの50年間>
930hPa 1993年09月03日
940hPa 1991年09月27日
945hPa 1990年09月19日
945hPa 2004年09月07日 室戸台風は室戸岬に上陸したわけじゃない。
24kmも離れた場所に上陸、眼の直径わずか8kmと言うことを考えれば
900hPa以下と考えるのが妥当で894hPaだとする説もある。 枕崎は鹿児島でも922mbで、
各地でかなり信憑性の高い気圧が観測されている。
枕崎の実績も凄いな。
でも紀伊半島で929mbを観測した伊勢湾の底力も凄いと思う。
第二室戸の大阪での937mbも神だな。
枕崎台風は幸い?アメリカ軍とアメリカ気象局で500hPa天気図まで作成され
ており、老骨が確認したところでは、そのウォーム・コアの巨大さは第二室戸
や伊勢湾を上回っておりまして、その天気図からは地上の前線は検出できそう
もないし、その点で室戸の参考には全然ならないのが実際のところです。 伊勢湾・第二室戸は今の分類でも大型(超大型?)になるかと思いますが、
第一室戸は中型以下の気がします。マエミー型?
枕崎は気圧だけでなく、スケールもやはり大型だったようですね。 第一室戸は大阪の気象変化の推移からいっても、
恐らくはコンパクトタイプだと思う。
大阪を台風が通過したのは午前8時頃だけど、
午前6時は6m、7時は12m、7時30分は23m、7時50分に29m、
と短時間で風が強まってる。
そして8時3分だったか、最大瞬間60m観測。 枕崎台風が沖縄近海通過時に米海軍が858hpaを観測した 枕崎台風1980年版のギネスブックに858hpa記載
それほど長くない飛行観測期間に870mbのチップをはじめ、
いつくも870〜880mb程度の台風は観測されている。
このことを思えば、もし100年単位で飛行実測値を詳しく測定していれば、
枕崎台風の参考記録のように850mb〜860mb程度の記録は充分統計偏差内で、
出てもおかしくない範囲だと思う。
少なくとも飛行観測が始まる前では、20世紀でも860mb台の
台風があったことは充分考えられる 3 名前:名無しSUN :2012/06/16(土) 10:29:58.13 ID:pzIjx56R
室戸台風は室戸岬に上陸したわけじゃない。
24kmも離れた場所に上陸、眼の直径わずか8kmと言うことを考えれば
900hPa以下と考えるのが妥当で894hPaだとする説もある。
↑ちょっとまてw
これ俺が何年か前にどこかに書いたカキコそのまんまコピペしただろ?w 室戸の記録は怪しいんだよな。
室戸岬では930ミリバール前後が妥当の様な気がするが 俺も上陸時の気圧考えれば枕崎&室戸の海上での最低気圧は850hPa前後だったと考えている。 米軍の飛行機観測って北西太平洋では枕崎台風の直後から開始している。
あと1ヶ月でも早く始めてくれてたらとんでもない大記録が観測されてたかも知れず、残念! あと1980年以降の台風はデジタル台風で衛星画像が見られるけど、
87年までは実測していたから、80年代前半の800mb台の台風画像と、
最近の910〜920hpaで解析される画像だと、後者のほうが強そうにも
見えるんですよね。
最近気象庁が910〜920hpaと解析されている台風は、実際は870〜880hpa程度の
可能性も充分ありそうです。 >>14
そうかもしれないが、80年代前半と今のひまわりとでは空間分解能がかなり違うので同じ物差しで比較できない。 ・上陸地点は室戸岬から24kmも離れた場所であること。
・眼の直径は8km以下と推定されていたこと。
・中心付近の気圧傾度が極めて急だったこと。
・副低気圧が室戸岬の東側を北上したが5:10にはまだ海上と考えられること。
・894hPaと推定されている説があること。
などを総合して考えると上陸時900hPa以下だったと考えるのが妥当で
前線があったから900hPa以下ではないというのは否定する根拠にはならない。
なぜなら室戸岬で900hPaにせまる数字が観測されているから。(900hPaも912hPaも大した差ではない)
やはり室戸台風は別格と言える。 当然のことながら作成当時はマル秘扱いでありましたが、戦後は自由に
閲覧することができるわけで、スケールだけでもさすがアメリカ!と
呼びたいところですが、肝心の質的な面たるや、まず20世紀気象学上の
巨人の一人でスウェーデン出身のロスビーが、1939年から1941年まで
アメリカ気象局、そしてアメリカの第二次大戦参戦後は軍の気象顧問を
務めていたという事情があり、さらに加えて、もう一人の巨人として
前線解析の大家・・・というより、前線解析の権化ともいうべきビヤー
クネスその人が、1939年のアメリカ講演の途次、自動的に亡命の形とな
った等々、この過去天気図の整理にあたっては、その当時の最高の気象
学の成果が反映されているとみてよろしいわけです。
前線解析については、戦後日本には強制的ともいう格好で導入された
ためか、その概念が何とか消化される1960年代に入る頃までは、今日
からみて不自然と思える描画がなされているケースも多いことは否定
できませんが、ビヤークネス等のヨーロッパの大家が移り住んだアメ
リカでは、前線解析の本家本元の指導よろしき得てというべきか、
単にその点だけをとっても同時代の日本とは比べ物にならないレベル
であることは明白でありますので、過去台風を研究するためには必須
ともいう資料であるわけでございますナ。
むろん第一次分以後も引き続き作成され、それどころか1945年の枕崎台
風当時は500hPa天気図も作成されており、はからずも日本にとっては
戦後の混乱期で資料不足をかこつ同台風とされがちですが、実は大逆転
で当時として望みうる最良の天気図が残されておる!というわけであり
ますのは天の配剤ともいうべきか。
老骨の気分次第によりますが、一応将来的に発表を予定している室戸台風
関係を含む過去台風の論文においては、日本の天気図もさることながら、
同資料が積極的に活用されていることをお知らせしておきますです。 枕崎も別格。枕崎では920以下の気圧が20分以上も続き、暴風の記録が出にくい
大分でも、風速計が吹き飛び再接近時の瞬間記録が残ってないが、気象台の目測で
瞬間50M以上との証言が残っているほど。瞬間75.5Mを記録した細島では、建物
が木っ端微塵に破壊され、大分でも戦火を逃れた建物が根こそぎ破壊された。
暴風域も計測方の違いがあるとしても、半径600KMというでかさ。 1934年9月21日の室戸岬です
(気圧mmHg/hPa・気温℃・湿度%・風速m/s・風向・天気)
4:00 718.4/957.5 23.9 100 21.0 SSE 雨
4:30 702.9/936.8 23.6 100 23.5 SSE 雨
5:00 689.9/919.5 23.5 100 27.7 SW 雨
5:10 684.0/911.6 23.8 100 45.0 W_ 雨
5:30 709.3/945.4 20.9 100 42.0 W_ 雨
6:00 724.4/965.5 20.6 100 31.6 W_ 雨
___ 室_戸 第2室戸
室戸岬 911.6 930.4
洲_本 941.6 934.4
徳_島 942.1 934.9
大_阪 954.1 937.0
神_戸 954.6 945.9
京_都 957.5 937.3
高_知 958.7 953.7
和歌山 958.8 939.0
敦_賀 965.4 950.1
彦_根 966.7 954.5
福_井 970.3 957.1
金_沢 971.6 962.8
高_山 973.6 968.5
___ 枕_崎 9313
枕_崎 916.1 939.7
鹿児島 922.6 945.2
都_城 938.8 941.9
宮_崎 943.9 949.8
人_吉 951.6 962.6
宇和島 961.8 971.0
松_山 964.3 975.3 ○室戸台風(1934年)
最低気圧_実測 室戸岬_ 911.6hPa 9/21 5:10
_____推定 中心示度 670mmHg(約893hPa) 9/21 5:00
最大瞬間風速_ _大阪_ 60.0m/s? S 9/21 8:03
_______ 室戸岬_ 60以上? 9/21 5:10
_最大_風速_ 富士山_ 60.0m/s WSW 9/21 10:30
_______ 木津川尻(大阪) 48.4m/s S 9/21 8:10
_______ 室戸岬_ 45.0m/s W 9/21 5:10
_______ 広戸(岡山) 58m/s ※参考記録
_総_降水量_ 川井(徳島) 913mm 9/19-21
○枕崎台風(1945年)
最低気圧_実測 _枕崎_ 916.1hPa 9/17 14:40
_____推定 中心示度 672.0mmHg(約896hPa) 9/17 14:00
最大瞬間風速_ _細島_ 75.5m/s SSE 9/17 17:40
_______ _枕崎_ 62.7m/s ESE 9/17 14:16
_最大_風速_ 富士山_ 70.0m/s SSW 9/18
_______ _細島_ 51.3m/s SSE 9/17 17:45
_総_降水量_ 千足山(愛媛) 886mm 9/16-19
※アメリカのHospital Ship USS REPOSEによる観測値
風速 150kt(約77m/s) 9/16 22:00
気圧 25.55inHg(約865hPa) 9/16 21:00 ○伊勢湾台風(1959年)
_最低気圧_ 潮_岬 929.2hPa 9/26
______ 海_上 894hPa 9/23
最大瞬間風速 伊良湖 55.3m/s S 9/26
______ 伊勢湾・知多半島西側 125kt(約64m/s) ※推定値
_最大風速_ 伊良湖 45.4m/s S 9/26
_総降水量_ 入之波(奈良) 898mm 9/25-26
_日降水量_ 白_川(奈良) 831mm 9/26
※アメリカ軍解析の最大風速 165kt(約85m/s)
○第二室戸台風(1961年)
_最低気圧_ 名_瀬 918.0hPa 9/15
______ 日和佐 928.7hPa
______ 海_上 888hpa 9/12
最大瞬間風速 室戸岬 84.5m/s以上 WSW 9/16
______ 八尾空港(大阪) 64m/s S
_最大風速_ 室戸岬 66.7m/s WSW 9/16
_総降水量_ 木頭(徳島) 1162mm 9/14-16
_日降水量_ 木頭(徳島) 661mm 9/14
※アメリカ軍解析の最大風速 185kt(約95m/s)
主な官署以外での最大瞬間風速の比較
○伊勢湾台風
大王崎灯台(三重) 61.0m/s(ダインス)
名古屋空港(測候所) 60.0m/s以上(プロペラ型) →61.8m/sとしている論文も
鳴海(中電送電鉄塔上26.1m) 60m/s以上(プロペラ型)
小中山(伊良湖港湾工事事務所) 60m/s以上(プロペラ型)
明野自衛隊航空学校(三重) 59.5m/s(測器不明)
幸田(国鉄) 58.0m/s(3杯発電式)
○第二室戸台風
日ノ岬灯台(和歌山) 推定70-80m/s(3杯発電式)
四条畷(国鉄) 63.0m/s(プロペラ型)
八尾空港(測候所分室) 62.0m/s(風車型発電式)
古市駅(近畿日本鉄道) 60m/s(プロペラ型)
岸和田港(大阪府土木部) 59.0m/s(ロビンソン3杯)
堺港(大阪府土木部) 58.0m/s(プロペラ型) 「気象庁技術報告・第7号 伊勢湾台風調査報告」によると
当時の伊勢湾内では、複数の船舶が最大風速50〜60m/sを観測していて
雨風ともに激しい台風だったと言えるでしょう
同書による日別降水量は
入ノ波 25日247mm、26日650mm
白川 25日103mm、26日589mm
白川の数値が同書別項の総雨量と一致しないのは、誤植でしょうか
総雨量 入ノ波898mm、白川863mm
また、鳥取県下の中津堰堤でも
25〜27日の総雨量828mm(事後の報告では836mm)を記録したとのこと
名古屋空港の61.8m/sについては
「気象庁研究時報・15巻3号」に掲載の論文
「名古屋空港における強風について」の順位表より 最低気圧を記録した時刻は
室戸で5時10分(911.6hPa)、徳島で6時30分(942.1hPa)ですが
中央気象台「室戸颱風調査報告」によると
徳島では30分ごとの観測であり、最接近が6時12‐3分頃と考えられるため
徳島での最低気圧は695mmHg(926hPa)内外
同時刻頃の台風の中心気圧は690mmHg(920hPa)以下と推定されています 1
いずれもダインス風圧計による記録ですが
同時に観測していたロビンソン風力計が5時3分に破損していなければ
もう少し大きな最大風速が記録されていたと考えられるようです
また、高知測候所「昭和九年九月廿一日颱風調査報告」によると
当時の室戸測候所所長の水野技手による自記紙の“目視”では
最大瞬間風速は65‐70m/sに達したということです >日和佐気象通報所で観測された928.4hpa
この記録は私の見た資料では928.7となっていたと思いますが、その数値は0.3hpa一律補正の
後のものなんでしょうか。当時の発表では930で室戸岬を通過し、934で阪神間に上陸した。
なぜ阪神間という広い地域にしたかといえば、中心が広くて地点を決定できないから…という
理由まで付けられていたと思います。それがいつの間にか925で室戸岬の西側に上陸、というふうに
修正されてますが、日和佐の記録をみると925で室戸西方上陸のほうが蓋然性が高いと考えられますね。
>徳島の最低気圧
室戸台風の進路を見ると、徳島、洲本の真上を通過しているのに何故洲本のほうの
気圧のほうが低いのか、という疑問があったのですが、徳島のほうではそんな事情があったのですね。
それで宮澤清治の著書に徳島付近の位置で920hpaの記載があった意味がわかりました。
私は中心の気圧傾度が鋭いから四国山地による摩擦が第二室戸より強く効いた…というふうに解釈してました。 検証の試みとして、
室戸岬測候所で最低気圧の上位5番目までに入る台風について、上陸地点付近の
室戸岬と西半円に位置する高知のθeを上陸時で比較すると次の通りです。
@室戸颱風(1934/9/21 最低気圧5.10 911.6hPa)
5時:室戸岬919.5hPa 364K、高知958.7hPa 346K
A第二室戸台風(1961/9/16 最低気圧9.38 930.4hPa)
10時:室戸岬930.7hPa 372K 高知953.7hPa 358K
B6523台風(1965/9/10 最低気圧8.32 946.9hPa)
8時:室戸岬949.6hPa 355K、高知959.8hPa 350K
C0310台風(2003/8/8 最低気圧20.57 950.5hPa)
21時:室戸岬951.7hPa 364K、高知965.8hPa 352K
D7916台風(1979/9/30 最低気圧18.58 953.8hPa)
19時:室戸岬954.7hPa 361K、高知972.5hPa 347K
高知〜室戸岬は約70km。中心から100km以内ならばθeがほぼ直立すると
考えられますし、Θe=345Kは850hPa面相当温位予想図での太線で表される
ことが多く、台風西半円の高θeの保持状況をイメージしやすいと思います。
ここでθe≧345Kの領域はほぼ赤道気団の性質を持つと考えてよいならば、
高知のθeが高いほど中心付近の勢力の維持に好都合なはずで、それは
事例A〜Dに見られるとおりです。
ただひとつ室戸颱風だけが、高知のθeは346Kと一番低いにもかかわらず
室戸岬の気圧が飛び抜けて低くなっていて、これをどう解釈するかですね。 室戸、そして枕崎、伊勢湾、第二室戸
の昭和の大台風は疑問が次々に湧いてきて100レスでは到底済まないと思うくらいです。
ところで、中央気象台の報告資料もそうですが、古い台風の著名な研究者もたくさんいるかと思います。
思いつく所では、
○高橋浩一郎 ○大谷東平
○宮崎正衞 ○眞鍋大覺
○饒村曜 ○島田守家
○宮澤清治 ○根本順吉
などがあげられるでしょう。今はもう絶版になったこれらの気象学者の著書や論文、『天気』のバックナンバーなども持っておられるのでしょうか?
これらの古い情報はネットにも出てきてないようですし、地方都市に住んでいて、大学からも離れたので、気象庁や大学とかで資料・論文を見る機会から遠ざかってるのでここが貴重な情報源になってるわけですね。
室戸台風の室戸岬の観測値、そして上陸時の推定気圧670mmHg(≒893hpa)というのは気象大学校長を務めた宮崎正衞の『高潮の研究』
にも堂々と書かれていますね。相当温位とかの事情を考えるとこのような値に無理は確かにありますね。
そんなことをこれらの気象学者たちが気付かないわけない、と思われるのですが。
しかし、私の見た著書の範囲では室戸の値に疑問符をつけている文章は見当たりませんね。
今までの著書や論文で室戸の観測値に疑問を呈しているものはあるんでしょうか?
そして、もしかしてこれらの気象学の重鎮たちはメンツのために言及を避けていたのか… 潮岬〜和歌山での台風比較(潮岬〜和歌山間≒100km)
@ 伊勢湾台風(1959/9/26 最低気圧18.13 929.2hPa)
18時:潮岬929.7hPa 365K 和歌山959.7hPa 356K
A 9019台風(1990/9/19 最低気圧20.11 954.2hPa)
20時:潮岬956.2hPa 355K 和歌山972.9hPa 348K
昭和の三大台風に数えられる伊勢湾台風と近年の奇異串型で著しい
9019との比較ですが両者には歴然と差がありますし、伊勢湾台風での
西半円のθeの高さは第二室戸に匹敵するほど高い。
枕崎〜長崎での台風比較(枕崎〜長崎≒170km)
@ 枕崎台風(1945/9/17 最低気圧14.40 916.3hPa)
14時:枕崎948.4hPa 363K 長崎977.2hPa 346K
A 9313台風(1993/9/3 最低気圧15時34分 939.7hPa)
16時:枕崎947.5hPa 355K 長崎991.4 342K
B 5115ルース(1951/10/14 最低気圧18.22 944.5hPa)
19時:枕崎948.3hPa 359K 長崎963.hPa 329K
観測時刻の関係で本当は上陸していませんが、計算上敢えて上陸している
ことにしても枕崎〜長崎間の距離は170kmもあり、室戸台風での室戸〜
高知間の距離の倍以上遠いにもかかわらず高知のθeと同じということから、
枕崎台風の西半円の高θe領域は非常に広く優勢だったことが推定できます。
9313は枕崎台風には及びませんが、伊勢湾台風で潮岬から約130km離れた
徳島での18時のθeは344Kなので、西半円の高θeの領域から判断すれば中心
付近の勢力は伊勢湾にほぼ匹敵していたとも考えられるわけです。
ルース台風は時期的にかなり季節が進んでいることもあり、上陸時には
寒気による変形・変質が相当進んだ状態での上陸であった事が推定できそうです。 台風が北上して傾圧帯に近づき、全体として高θe域が縮小しても東半円に
は広範囲に高θe域が広がることはご承知の通りですが、室戸岬とほぼ同緯度
の八丈島での数値を比べると以下のとおりです。
室戸台風:1934年9月21日5時1003.9hPa、353K
第二室戸台風:1961年9月16日9時1002.7hPa、358K
伊勢湾台風:1959年9月26日18時998.3hPa、357K
枕崎台風:1945年9月17日14時1012.6hPa、354K
といった具合で、室戸台風が東半円で特に高θe域を伴っていたというわけ
でもなく、従って西半円での高θe域の貧弱さの分を東半円で補填していると
はとてもいえません。
※第二室戸の八丈島10時のデータが手元になかったので9時で代用しています。
※いずれも低層に高θeが流入→大気全体として不安定という定番的現象ですね。 次は台風進行後面ではどうなのかという問題ですが、2003年9月11日の
宮古島における0314台風による気圧と相当温位の変化状況です。
これは近年における地上気象官署での最低を記録した台風ですし、
進行方向後半面だけでなく記録的な台風の中心気圧と相当温位の関係全般に
ついて、毎正時ですが大いに参考になると思います。
0314台風 海面気圧 相当温位
2003/9/11 1:00 956.3 364
2003/9/11 2:00 943.6 365
2003/9/11 3:00 922.7 367
2003/9/11 4:00 913.2 374
2003/9/11 5:00 916.5 370
2003/9/11 6:00 934.5 365
2003/9/11 7:00 947.0 362
2003/9/11 8:00 953.5 363
2003/9/11 9:00 959.1 364
2003/9/11 10:00 964.1 361
2003/9/11 11:00 971.5 355
2003/9/11 12:00 976.9 356
2003/9/11 13:00 980.8 356
2003/9/11 14:00 985.0 358
2003/9/11 15:00 988.3 353
2003/9/11 16:00 991.3 355
2003/9/11 17:00 993.2 355
2003/9/11 18:00 995.7 356
2003/9/11 19:00 997.8 356
2003/9/11 20:00 999.4 356
まだ傾圧帯まで北上する前のため台風通過後の低θeの進入も無く、
進行速度も遅いのでθeの下降状況は極めて緩やかになっております。
この資料を叩き台にして各台風の状況を検証してみませう。 室戸台風 海面気圧 相当温位
1934/9/21 1:00 985.5 358
1934/9/21 1:30 983.0 358
1934/9/21 2:00 979.9 358
1934/9/21 2:30 977.6 358
1934/9/21 3:00 974.0 360
1934/9/21 3:30 967.9 360
1934/9/21 4:00 957.5 360
1934/9/21 4:30 936.8 361
1934/9/21 5:00 919.5 364
1934/9/21 5:10 911.6 367
1934/9/21 5:30 945.4 348
1934/9/21 6:00 965.5 344
1934/9/21 6:30 970.4 339
1934/9/21 7:00 976.7 339
1934/9/21 7:30 985.4 339
1934/9/21 8:00 987.9 338
1934/9/21 8:30 991.5 330
1934/9/21 9:00 994.3 328
1934/9/21 9:30 996.3 331
1934/9/21 10:00 997.6 330
1934/9/21 10:30 998.3 332
1934/9/21 11:00 997.6 328
1934/9/21 11:30 999.9 331
1934/9/21 12:00 1001.2 331
室戸台風で特徴的なのは5時10分から30分までに19Kものθeの下降が見られる
ことと、早くも6時にはθe≧345Kの圏内から脱してしまっていることです。 第二室戸台風 海面気圧 相当温位
1961/9/16 3:00 982.3 359
1961/9/16 4:00 979.9 360
1961/9/16 5:00 977.6 362
1961/9/16 6:00 973.5 362
1961/9/16 6:30 971.3 362
1961/9/16 7:00 968.2 361
1961/9/16 7:30 963.9 360
1961/9/16 8:00 956.6 363
1961/9/16 8:30 945.4 364
1961/9/16 9:00 937.3 366
1961/9/16 9:30 933.8 369
1961/9/16 10:00 930.7 372
1961/9/16 10:30 938.6 365
1961/9/16 11:00 946.6 364
1961/9/16 12:00 959.9 355
1961/9/16 13:00 973.5 349
1961/9/16 14:00 980.3 347
1961/9/16 15:00 988.4 345
1961/9/16 18:00 995.1 343
1961/9/16 21:00 1001.8 335
第二室戸は室戸のようなθeの急降はありません。
15時まではθe≧345Kの圏内ということで、室戸台風よりは進行後面での
高θe域が遥かに大規模だったようです。 枕崎台風 海面気圧 相当温位
1945/9/17 6:00 992.8 355
1945/9/17 10:00 983.2 356
1945/9/17 12:00 969.4 359
1945/9/17 14:00 948.4 363
1945/9/17 14:10 946.3 364
1945/9/17 14:20 934.3 368
1945/9/17 14:30 922.3 370
1945/9/17 14:40 916.3 370
1945/9/17 14:45 916.6 365
1945/9/17 14:50 916.8 364
1945/9/17 15:00 917.6 364
1945/9/17 18:00 977.9 347
1945/9/17 22:00 995.4 340
枕崎台風当時は測候所で毎時観測は行われておらず飛び飛びのデータです.
やはりθeの急降はありません。θe≧345Kを抜けたのは判然としませんが
ほぼ20時頃と考えられ、これまた室戸より遥かに大規模な高θe域を進行後面
に伴っていたようです。
なお14.10から15.00のθeは「枕崎台風調査報告」搭載の図から読み取った
数値を基に計算したもので多少の誤差はあると思います。 伊勢湾台風(潮岬)
1959/9/26 9:00 997.3 356
1959/9/26 10:00 995.9 356
1959/9/26 11:00 993.0 356
1959/9/26 12:00 989.5 355
1959/9/26 13:00 985.1 354
1959/9/26 14:00 978.4 357
1959/9/26 15:00 971.8 358
1959/9/26 16:00 963.2 359
1959/9/26 17:00 949.3 360
1959/9/26 18:00 929.7 365
1959/9/26 19:00 945.9 359
1959/9/26 20:00 970.1 348
1959/9/26 21:00 981.3 344
1959/9/26 22:00 987.9 344
1959/9/26 23:00 991.6 345
1959/9/27 24:00 994.8 343
伊勢湾台風通過後のθeの変化状況は、19時〜20時に11K下降。
とはいうものの室戸ほど極端に短時間で大きく下降してはいない。
θe≧345K圏を抜けるに要した時間も枕崎や第二室戸なみ。 相当温位からすれば室戸台風は少し不自然な所がでてくるのはわかる。
それではこちらの意見だが 鉛直シア が絶妙な条件をとったことによって
このような鋭い、そして低い気圧で接近したと考えることはできないか?
最近で異例の高緯度で890hpaまで発達した9019だけれど、中心がたまたま気象官署
の上を通らなかっただけで、実際は5914、0314よりも凄いといえる。
この当時、沖縄東方の海水温は平年より1℃以上低く、水温からしたら台風の発達は妨げられるはずだった。
にもかかわらず猛発達したのは、鉛直シアの条件+上空の低圧部 という条件が揃ったからとされる。
対流圏上層に低圧部があったことによって上昇気流が活性化して予想外の気圧低下をもたらした。
1934年という年は北日本に行くほど大冷夏で、南に行くほど気温が高かった。
北日本冷夏の年は南西諸島で気温が高いから、この年は南海上で高水温、日本本土付近は偏西風と上空の低圧部
になっていて、室戸台風のような条件で本土に来ることはあり得るのではないか。
1902年(足尾台風)1917年(東京湾台風)1945年(枕崎)1954年(5415etc.)、1991年(9119)、1993年(9313)、2003(0314)
など、本土の冷夏と台風襲来はリンクすることが多い。 930以下で上陸する例が稀で、比較対象が少ないのも難しいところかと
枕崎・伊勢湾・第二室戸が典型的な大型台風だったのに対して
室戸の場合がレアケースだったと考えられなくもないでしょうし
室戸の気圧の信頼性はともかく、室戸台風や枕崎台風について
上陸直前ではなく南海上での最盛期の可能性について指摘する専門家を
ほとんど見かけないような気がするのは、何とも…
20世紀を代表する台風なのだから、きちんと検証されてほしいですね 室戸台風だけでなく、枕崎、
伊勢湾、第二室戸などの記録も検証の対象と考えます。
その立場に立ってまず第一に考えるべきことは、日本本土において記録的な
低い気圧が観測される条件とは何かということです。
そしてその条件は、沖縄、南西諸島方面において低い気圧をもたらした台風
にみられる特徴が、日本本土に来襲した台風においてどの程度再現されているかが最も
自然ではないでしょうか。
その方針に従い、次は傾圧帯まで進んだ台風が順圧大気的な要素を保持
している事を示す分析ツールとしては何が有効なのかを考えます。
もちろん気圧は検証対称なので除外するとして、風速も局地性が強いので
使えませんし、雨量となると論外です。
各象限での気温や湿度、及びそれらから計算される水蒸気圧は有効かも
しれませんが、それならむしろ各要素が加味された概念であり、
断熱変化を仮定すれば保存量として取り扱うことが出来る相当温位を採用
すべきではないかと考えるわけです。
御承知のとおり台風の中心から100km以内では等相当温位線が直立する性質
がありますので、地上観測値から計算した850hPa面での状況もある程度想像
することが許されるでしょう。
それ以遠でも東半円ならば遠方の低層への高θe、西半円では低層への低θe
の、それぞれ流入状況の目安として使えるなどいろんなメリットがあります。
そこで相当温位分布図を描ければいいのですが中々困難であり、一応の目安
として上陸当時における西半円の特定地点におけるθeを類似台風別に計算し、
その数値と上陸地点付近のそれとを比較してみてはどうかと考えたわけです。
次は台風進行後面における高θe域の規模の目安として、台風の最低気圧出現
後θe≧345Kを脱するまでに要した時間を調べるわけですが、これには速度を
加味しないといけないことは言うまでもありません。
前述のようにθe分布を描いて判断するのが困難なので、一応の簡便法に
過ぎませんが、これまで書き込ませていただいたように、襲来順に枕崎、
伊勢湾、第二室戸の場合その強烈さが、類似経路の台風と比べて鮮やかに
立証されたと思います。 温帯低気圧よる日本最低記録を残した1994年2月の根室の状況です。
海面気圧 相当温位
1994/2/22 1:00 978.9 290
1994/2/22 2:00 975.4 290
1994/2/22 3:00 971.3 290
1994/2/22 4:00 969.0 291
1994/2/22 5:00 967.1 291
1994/2/22 6:00 964.4 292
1994/2/22 7:00 961.1 293
1994/2/22 8:00 958.3 294
1994/2/22 9:00 956.0 294
1994/2/22 10:00 953.7 294
1994/2/22 11:00 951.1 292
1994/2/22 12:00 948.9 292
1994/2/22 13:00 949.2 289
1994/2/22 14:00 951.9 288
1994/2/22 15:00 956.2 289
1994/2/22 16:00 959.1 288
1994/2/22 17:00 961.5 289
1994/2/22 18:00 964.1 287
1994/2/22 19:00 965.8 287
1994/2/22 20:00 967.3 287
1994/2/22 21:00 968.5 287
1994/2/22 22:00 969.6 287
1994/2/22 23:00 970.8 286
1994/2/23 1:00 971.8 285
温帯低気圧として記録的な低気圧であっても、相当温位の値自体が
台風よりも遥かに低いし急激な下降も見られません。
また温L化した台風は5415洞爺丸のように急激な減速が見られますが、
一応日本の気象官署で記録された記録的な低気圧については検証済です。
ただし信憑性はともかく室戸岬の911.6hPaクラスの記録となると数が限ら
れてきます。沖永良部台風での日本最低記録も、毎正時の気温観測が途中
で欠測になっています。そこで以下は、5914サラにおける宮古島の記録です。
1959/9/15 9:00 995.2 354
1959/9/15 10:00 992.9 355
1959/9/15 11:00 990.8 357
1959/9/15 12:00 986.1 352
1959/9/15 13:00 981.3 357
1959/9/15 14:00 978.0 359
1959/9/15 15:00 974.9 360
1959/9/15 16:00 969.2 361
1959/9/15 17:00 964.2 364
1959/9/15 18:00 952.5 366
1959/9/15 19:00 913.4 372
1959/9/15 20:00 929.3 368
1959/9/15 21:00 950.8 367
1959/9/15 22:00 959.9 365
1959/9/15 23:00 964.2 364
1959/9/15 24:00 969.5 362
1959/9/16 1:00 975.9 360
1959/9/16 2:00 980.0 358
1959/9/16 3:00 984.4 356
1959/9/16 4:00 986.5 357
1959/9/16 5:00 989.3 360
1959/9/16 6:00 991.5 358
1959/9/16 7:00 993.2 358
1959/9/16 8:00 995.7 354
1959/9/16 9:00 997.9 355 室戸の記録自体に不自然な点がないか見てみましょう
1934年9月21日の室戸岬のデータです
気圧(温度補正済) 気温
自記 実測(差) 重力・海面更正後 自記 実測(差)
3:00 718.7 716.1( -2.6) 730.8(974.0) 24.3 24.6(+0.3)
3:00 754.5 716.1(-38.4)
3:30 752.0 711.7(-40.3) 726.2(967.9) 24.1 24.4(+0.3)
4:00 741.5 703.9(-37.6) 718.4(957.5) 23.5 23.9(+0.4)
4:30 726.0 688.8(-37.2) 702.9(936.8) 23.5 23.6(+0.1)
4:35 721.0 684.7(-36.3)
4:35 750.2 684.7(-65.5)
5:00 744.0 676.0(-68.0) 689.9(919.5) 23.3 23.5(+0.2)
5:30 765.3 694.9(-70.4) 709.3(945.4) 20.5
6:00 775.7 709.7(-66.0) 724.4(965.5) 19.9 20.6(+0.7)
「室戸颱風調査報告」に記述されている内容を簡単に書くと
まず、自記気圧計のペン先を3時と4時35分に上げています
自記紙上の低極は5時10分に737.4mmHgだったのですが
前後数十分間は振動が激しかったため、中間値の739mmHgを読み取り
自記と実測の差は5時に-68.0、5時30分に-70.4なので
5時10分での差を-68.8と仮定すると、670.2mmHgになります
同様に、自記紙から5時10分の気温は23.5℃、差を+0.3として23.8℃
あとは重力補正と海面更正の計算が書かれていますが、長いので詳細は省きます
気圧計の高さが海面上186.1mなので、670.2mmHgを893.5hPaと単純に換算すれば
それほど厳密な補正方法によらなくても、概算でも912hPa弱となりますので 最低気圧を記録した前後の自記記録の詳細(※は実測値)
4:30 702.9(936.8)※
4:55 685.3(913.4)→1回目の極小
5:00 689.9(919.5)※
5:04.4 691.8(922.0)→極大
5:10 684.0(911.6)→2回目の極小
5:30 709.3(945.4)※
短時間で10hPaほど乱高下していて、これをどう見るかですが
「調査報告」の執筆者の1人である堀口氏(観測者ではない)は
1回目の極小は中心の接近、2回目の極小は副低気圧によると分析
台風上陸後に室戸付近で地形性の副低気圧が発生し
6時30分までには徳島県東部で消滅したと推測しています
ちなみに5時の中心気圧を670mmHg(893hPa)、徳島接近時に
690mmHg(920hPa)以下と推定しているのも同氏ですが、計算方法は不明です
参考までに、高知測候所の「昭和九年九月廿一日颱風調査報告」では
独自に眼の外縁部の気圧を675mmHg(約900hPa)と推算しています
室戸町の浮津・室津・椎名では眼の報告アリ、津呂や測候所ではナシ
経路からの距離が室津・浮津は1km以内、津呂は20km、測候所は22km
椎名は5.5kmですが、岬の東側に位置するため中心からは17km
そこで、測候所から3kmの場所に眼の外縁部があった仮定して
5時689.9mmHg、5時10分684.0mmHg、台風を時速60kmとして10分間に10km
気圧傾度は(689.9-684.0)/(√((22^2)+(10^2))-22)として1kmで約3mmHg
測候所から3km離れている眼の外縁部の気圧は684.0-(3*3)=675という具合に
目撃談を基にした、かなり大ざっぱな計算方法となっています 洞爺丸台風の温帯低気圧化について
http://www.metsoc.jp/tenki/pdf/1983/1983_09_0461.pdf
台風が温低化して再発達するときの条件が揃っていますが
それでも気象庁の解析が100%正しいと言えるでしょうか
室戸台風が再検証されない理由はいくつか考えられると思います
まず、検証するのに必要なデータが非常に少ないこと
気象衛星も高層観測の詳細なデータもない時代ですし
そのデータ自体に疑問なものもあるので検証には困難を伴います
また、「室戸颱風調査報告」について読む機会が限られていること
専門家はともかく、一般人の目に触れることも少ない
他にも考えられますが、想像の域を出ませんのでこの辺で
室戸の記録について疑問を投げかけてはいますが
誰も記録を否定していませんし、否定できる確実な証拠はありません
ただ、疑わしい点が多いのは確かなので、信じる信じないは自由ですが
あまり大本営発表を鵜呑みにするのは、どうかと思いますよ
温暖化によりハリケーンの強度が増しているという意見を否定する熱帯低気圧研究の第一人者ウィリアム・グレイ博士。
9916はCI数も加味すると気象庁のベストトラックでの発生より早く台風発生としてもおかしくないとする鹿児島地方気象台予報課。
900hPa未満の台風が近年極端に少なくなったのは飛行機観測がなくなったためとする気象予報士の森田氏。
などと不自然と思うことには異論を唱える専門家はちゃんといて、決して発言できないということはない。 気圧、風向・風速だけで分析するより特徴がつかみやすいと思いますので御参考に。
1934/9/21 1:00 992.9 993.8 25.7 22.6 NE 2.6 347
1934/9/21 2:00 990.3 991.2 25.2 23.1 NE 3.5 349
1934/9/21 3:00 987.8 988.7 24.9 23.1 NE 4.2 349
1934/9/21 4:00 983.5 984.4 25.1 23.9 NE 4.5 353
1934/9/21 5:00 978.9 979.8 25.3 24.1 NE 4.8 354
1934/9/21 6:00 973.7 974.6 25.3 24.1 NE 6.4 356
1934/9/21 6:20 971.5 972.4 25.7 23.6 ENE 7.7 354
1934/9/21 6:40 968.7 969.6 26.2 22.9 ENE 8.6 353
1934/9/21 7:00 966.6 967.5 27.0 22.6 ESE 12.8 354
1934/9/21 7:20 963.7 964.6 26.6 23.1 SE 14.0 355
1934/9/21 7:40 959.3 960.2 23.1 20.1 SSE 18.7 343
1934/9/21 7:50 957.7 958.6 21.9 19.1 S 23.3 339
1934/9/21 7:55 953.1 954.0 21.7 19.1 S 25.5 339
1934/9/21 8:00 956.1 957.0 22.2 19.7 S 29.8 341
1934/9/21 8:03 S ※60
1934/9/21 8:10 958.2 959.1 22.0 20.3 S ※40 342
1934/9/21 8:20 962.3 963.2 22.2 20.8 SSW 25.0 344
1934/9/21 8:30 973.4 974.3 21.8 19.7 SSW 23.0 338
1934/9/21 8:40 976.7 977.6 21.6 18.6 SSW 22.0 335
1934/9/21 9:00 982.6 983.5 20.9 19.2 SW 20.0 335
1934/9/21 9:20 988.2 989.1 21.1 19.8 SW 18.0 335
1934/9/21 9:40 991.9 992.8 22.2 18.0 SW 16.3 332
1934/9/21 10:00 994.5 995.4 22.6 17.1 WSW 13.4 330
1934/9/21 11:00 997.3 998.2 23.0 17.2 WSW 10.4 330
1934/9/21 12:00 999.3 1000.2 23.6 15.1 WSW 7.3 327 こちらは第二室戸台風について同じ項目を整理したものです。
1961/9/16 1:00 993.3 994.2 26.3 23.2 ENE 3.7 350
1961/9/16 2:00 991.5 992.4 26.1 23.0 ENE 1.8 350
1961/9/16 3:00 989.8 990.7 26.1 22.8 ENE 3.0 349
1961/9/16 4:00 987.9 988.8 25.8 22.7 NE 2.3 349
1961/9/16 5:00 986.5 987.4 25.8 23.1 NNE 2.3 350
1961/9/16 6:00 984.9 985.8 26.0 23.3 E 2.8 351
1961/9/16 7:00 983.2 984.1 26.0 24.0 NE 3.5 355
1961/9/16 8:00 981.3 982.2 27.6 24.3 E 3.8 357
1961/9/16 9:00 978.3 979.2 27.8 24.2 ESE 5.3 358
1961/9/16 10:00 974.5 975.4 28.6 23.5 E 6.2 357
1961/9/16 11:00 969.0 969.9 29.3 23.3 E 7.7 358
1961/9/16 11:30 966.5 967.4 28.0 23.4 E 9.3 357
1961/9/16 12:00 962.8 963.7 26.9 23.4 E 10.5 356
1961/9/16 12:30 959.8 960.7 26.6 23.1 E 13.8 355
1961/9/16 13:00 952.6 953.5 26.2 22.7 ESE 19.5 356
1961/9/16 13:30 940.9 941.8 24.2 22.5 S 26.0 354
1961/9/16 14:00 957.1 958.0 25.1 24.1 SW 24.0 358
1961/9/16 14:30 966.8 967.7 24.5 23.1 SW 25.0 353
1961/9/16 15:00 975.2 976.1 23.5 21.8 SW 20.2 346
1961/9/16 15:30 979.5 980.4 23.5 19.7 WSW 21.5 339
1961/9/16 16:00 984.6 985.5 25.2 18.9 SW 18.3 339
1961/9/16 17:00 990.5 991.4 25.2 18.9 W 9.0 337
1961/9/16 18:00 995.6 996.5 24.6 18.1 NW 3.0 334
1961/9/16 19:00 998.2 999.1 23.8 18.7 W 2.3 334
1961/9/16 20:00 1000.5 1001.4 22.6 18.2 NW 3.8 332
1961/9/16 21:00 1001.7 1002.6 21.7 17.5 NNW 3.3 329
室戸の911.6は自記記録ですが、中央気象台による枕崎台風の報告書を見ると
枕崎の916.3と鹿児島の922.6は水銀気圧計による実測値のようですね
同報告書では室戸台風の場合と同様に、台風の中心気圧は上陸時に最も低く
680mmHg(906hPa)か、それ以下だった…などと推定しています
第4篇の§1には“副低気圧”に関する研究調査の記述も…
>猛烈なる台風は主副両台風から成る。
>従来の解析により主台風の中心気圧は大体730mm(973hPa)で、
>それより深いのは副台風による気圧降下と考えられていたので、
>中心気圧の猛烈に深い本台風に副台風が随伴していることが予見できる。
「室戸颱風調査報告」の堀口氏による解析を踏襲(?)したような内容で
副台風が枕崎付近を通過し、主台風がその西側を通過した…などと分析
執筆者によれば、この説について当の堀口氏からは“批評”があったとのこと
ちなみに§2は根本順吉氏が担当していて、上陸直前の14時における
中心気圧を672.0mmHg(約896hPa)と独自に推定しています
枕崎台風ではレポーズ号が眼に入って25.55インチ(約865hPa)を観測
どれほどの精度かは分かりませんが、Tipの870hPaを下回る
20世紀で最も中心気圧の下がった熱帯低気圧だった可能性もあり
そのような台風の中心付近での観測記録が残っているのは奇跡的でしょう 参考資料として…
中央気象台による枕崎台風来襲時の天気図を部分掲載
http://www.bioweather.net/column/weather/contents/mame068.htm
前線らしき破線が描かれているのがお分かり頂けると思いますが
国内の天気図で前線がはっきりと描かれるようになるのは戦後のようですね
参考↓中央気象台による1945年12月17日18時の天気図
http://www2.u-netsurf.ne.jp/~hulk/1945.12.17.18.htm
枕崎台風のJTWCベストトラック
http://metocph.nmci.navy.mil/jtwc/best_tracks/1945/1945s-bwp/bwp181945.txt
最盛期の最大風速が70ノット(約36m/s)と解析されていますが
レポーズ号は、台風の眼に入る前の16日20時半に140ノット(約72m/s)
眼を通過後の22時に150ノット(約77m/s)を記録 ※測器・何分平均かは不明
レポーズ号による9月16日の気圧変化(測器は不明。海面更正した値のようです)
19:30 28.26インチ(約957hPa)
20:30 26.00インチ(約880hPa)
21:00 25.55インチ(約865hPa) →船の位置は25.35N・128.20E
21:55 27.72インチ(約939hPa)
気になる点を挙げるとすれば、資料の別項で20時30分の記事に
“Barometer falling below scale…”とあるので
気圧計の目盛は26インチまでしかなかったということでしょうか アメリカの枕崎台風のレポーズ号の記録とsapoeraeaの記録が出ていたので日本
の船舶の観測記録を…
ご存じかもしれませんが枕崎台風の前年の1944年10月6日の海洋観測船の記録は
かなり信頼のおけるものと思われるのですが、あまり取り上げられることが少
ないようですね。観測船「第4海洋」
1944年10月6日 22:30 898.1hpa 最大風速65m/s …位置:24°50′N・135°19′E
この海域、この緯度での強さというのは伊勢湾台風と同じくらいのもので興味深いものです。
この台風はほぼ24時間後に名古屋に上陸するのですが、名古屋の最低気圧の10位の
ランキングに入ってないところを見ると急速に衰えたと考えられます。
それでも100人以上の犠牲者と高潮害を出しています。
1944年10月7〜8日に、志摩半島〜名古屋付近を通過した台風ですね
手持ちの資料では潮岬968.7、津974.2、名古屋975.3(いずれも-0.3補正前)
どういうわけか3地点の記録とも、気象庁HPの順位表には未掲載です
経路としては、北緯25度付近までは伊勢湾台風よりも西寄り
それ以降は伊勢湾台風よりもやや東を北上したような感じで
最盛期の中心気圧が930hPa、潮岬沖では947hPaとされています
ご指摘のとおり、第4海洋丸が898hPaを記録したことから見ても
実は伊勢湾台風に匹敵する勢力まで発達していたのかもしれませんね 3 :名無しSUN:2012/06/16(土) 10:29:58.13 ID:pzIjx56R
室戸台風は室戸岬に上陸したわけじゃない。
24kmも離れた場所に上陸、眼の直径わずか8kmと言うことを考えれば
900hPa以下と考えるのが妥当で894hPaだとする説もある。
↑これは俺が何年か前に台風スレに書き込んだ内容そのもの。
ID:pzIjx56Rが考えた内容ではなく、完全にパクリ。 >>51
いや、このスレは良スレだったんだがサーバが落ちたとき途切れただろ。
ID:pzIjx56Rはレスを集めて復元してるんだと思うが。
どう考えても史上最強の台風は伊勢湾台風。
梅雨の時期に雨が少ない・エルニーニョラニーニャが発生していないという絶好の条件の中で発生した。
大きさは日本列島がおおわれるような巨大さ。少なくともこの台風のエネルギーはかなりのもの 伊勢湾台風のころは暴風半径がさらに大きく解析されていた台風がいくつもある。
伊勢湾台風の海上での最低気圧はベスト10にも入らないし、
上陸時の大きさは今の基準だと超大型にならない。 ■東京(大手町)の平年値
1941-1970年最高気温平均/1971-2000年最高気温平均
6月:25.3℃/6月:25.2℃(▲0.1℃低下)
7月:29.2℃/7月:29.0℃(▲0.2℃低下)
8月:31.0℃/8月:30.8℃(▲0.2℃低下)
9月:27.0℃/9月:26.8℃(▲0.2℃低下)
1941-1970年の真夏日平年値:47.1日
1971-2000年の真夏日平年値:45.6日(▲1.5日減少)
1941-1970年の夏日平年値:108.0日
1971-2000年の夏日平年値:106.1日(▲1.9日減少)
最高気温の平均、真夏日・夏日、いずれもこの60年間で減少。
体感イメージを一切排除した、あくまで客観的なデータが示している事実。
ではなぜ、東京の夏は寒冷化したのですか?
マスコミは「温暖化」という、寒冷化しているデータの
真実と逆のウソを流布しているのは許せません! >>42
この規模の台風で副低気圧ってのはおかしい
やはり室戸の記録は922ミリバール辺りが妥当では? 室戸台風ってここ300年間に日本に上陸した台風の中では最強なんだろうな。別格。 上陸時の気圧
・室戸台風 893〜895hPa
・枕崎台風 915〜916hPa 上陸時の気圧
・室戸台風 893〜895hPa
・枕崎台風 915〜916hPa
・第二室戸 925hPa
・伊勢湾 929hPa >>66
室戸は910前後だ
室戸岬で922ダカラな >>68
伊勢湾も第二室戸も割ってる
逆に室戸はカミールみたいに全盛期でも900割ってないかも
カミールは室戸に似てると思う 枕崎台風の経路を見ると、沖縄本島を横切っている。
名護測候所がなかったこと、那覇測候所が戦争で壊れてて観測ができなかったことは残念。
もし、900hpa以下で沖縄本島を横切ってるなら未曽有の暴風になっていたはずですが、
沖縄本島の市民の手記とか、島に駐屯していた米軍の日誌とかにそれを裏付ける記録はあるのでしょうか。
レポーズ号じゃなくて、本島陸上の記録です。
>>70
伊勢湾も室戸も北緯30度超えてからは920hPa台なんだが。
特に伊勢湾は上陸直前まで頻繁に飛行機観測して得られた気圧なので信頼性は非常に高い。 鉄の暴風に比べれば・・・
それでも 枕崎>第二室戸>伊勢湾 とみる
室戸はどこに入れるか難しいがポテンシャルでは第二室戸の下だと思う
日本本土に上陸した台風としては枕崎も室戸に次ぐ勢力だが北緯30度で900hPa以下だったかは微妙。
温帯で900割ってた室戸はやはり別格。 台風のエネルギーは気圧だけでは測れない
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Hurricanes_Camille_and_Katrina_comparison.jpg
909ミリバールのCamilleと、922ミリバールのKatrinaで大きさがこんなに違う。
当然怖いのはKatrinaのほうだし、エネルギーも上だな。
つまり室戸より伊勢湾や枕崎のほうが上ってことだ >>76
割ってないよ。
カミールは上陸時909ミリバールだったが最盛期は905ミリバールにすぎない
室戸も多分同じ 温帯地方で900割ってたのはここ300年間では室戸くらいだな。
まさに別格の台風。 上陸時909hpのカミールでさえ全盛時905hp
増して小型で上陸時911hpの室戸は 室戸台風は上陸時900hPa割ってたこと考えると海上では850hPaくらいかもしれない。 室戸台風って、上陸時911hPaと書いてあるんだが。 さらに離れたところに上陸した第二室戸は930
室戸の上陸した気圧は906はしたまわらないだろな 細菌はりんご渦以来ないなあ!!弩級渦!!
なんか知らんけど¿ 1930〜1960年代は多分黒点のおかげどすな?
2000〜2100年までは多分あかんやろなあ!
なんか知らんけど¿ >>87
質問だが、高橋浩一郎の「過去300年のA級暴風雨」を読んでるのか? 上陸地点
室戸=奈半利町加領郷付近
第二室戸=室戸岬と吉良川町の中間付近
第二室戸の上陸地点のほうが室戸岬にはるかに近い。
しかも中心付近の気圧傾度が極めて急だった室戸に比べて第二室戸や伊勢湾はそれほど急激ではなかったと言う特徴がある。
さらに第二室戸のときは室戸岬は目に入り青空が観測されてるのに対し、室戸のときは目はかすりもしてない。
室戸台風は名前は室戸でも上陸地点は室戸岬からかなり離れてる。
しかも上陸時の目は極めて小さかったという特徴がある。
室戸市に上陸した第二室戸こそ名前にふさわしい台風だ。
その第二室戸も最盛期の衛星画像見ると極めてシャープな眼を持ってるが、上陸時はガバガバのおばぁちゃん台風w 第二室戸の頃の衛星画像なんてあるのか???見てみたい >>89
室戸は気圧が怪しい
多分930くらいだろ
なんせ室戸岬以外の記録が第二と比べてあまりにしょぼい
しかも風速もしょぼい >>90
まあ室戸は上陸時はカミール程度だろ
900切った証拠は他の3つと違ってまったくない 室戸台風みたいに本土で900割る台風をリアルに見てみたい 室戸台風が本土で900割っていたという発言は、信用できない。 温暖化なんて言われてなかった1930年代に本土で900割れというのが凄い。
温暖化が進んだ現代でも900割れはないんだからな。 >>78
0909のように、数字上は超ヘタレでも、大きな影響を与えた台風もある 気圧よりデカさが重要だね。
枕崎や伊勢湾は超大型なのがすごいな。
小さな台風は気圧低くてもマーゴンくらすのパワーしかないからな >>99
マーゴンは、1106の方もそれなりに有名になったと思うので、
0422と明記した方がよい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています