放送大学
「世界の結婚と家族」続き

父性とは、子供を育て教育することである。
自分の女と子供の面倒を見る男は父性のある男である。
父性のある男は、女に純潔を求める。

なぜかと言うと、子供を育て教育するには多大な労力とコストがかかる
(子供を外的から守り、餌を子供の分まで確保しなければならないから)。
そのため、自分以外の子供を女に出産されては困る。

しかし、男は自分で子供を産むことが出来ないため、自分の子供を産んでもらうのは、女に任せるしかない。
そこで、女が自分以外の子供を産まないためには、自分以外の男と性交渉をしていない女(処女)である必要がある。

自分以外の男と性交渉をしていなければ(処女であれば)、その女の産む子供は確実に自分の子供である。
このため、父性のある男は、女と子供を保護する代わりに、女に純潔を求める。

一方、父性の無い男は女の純潔には拘らない。
なぜなら、女に種付けをしても子供を育て教育しないため、自分の子孫を残すのにコストも労力もかからないからである。

しかし、子供の面倒を見ないから、生き残れる子供は少ない。
そのため、たくさんの女に種付けをするのである。
たくさんの女に種付けをするので、女が以前他の男と性交渉したことがあるか、
女から生まれる子供が自分の子供であるかなどは、あまり気にしない。

たくさん種付けをすれば、どこかで自分の子供が生き残るだろうという考えである。

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