今日の雇用不足により、仕事があっても派遣や警備。しかも、こういう業界は、労働保険に加入せず30日前の予告解雇すらしていないことがある。
なぜ、そんな会社の求人をハロワが受け付けるのか、知っていて損はない話をしよう。

大概の派遣(警備を含め)は、独り勤務・派遣という状況にに隠れる形が多い派遣社員の事例で考えてみよう。

契約上の派遣の仕事がOA事務とされていて、いざ派遣されるとなぜか「OA事務はしなくていい。今日はトイレ掃除をやれ」などと言われる。
もし、断ると、派遣契約本来のOA事務ができても、「悪い派遣社員」「職務放棄派遣社員」「仕事怠慢派遣社員」。
逆に、本来のOA事務が下手くそでも、トイレ掃除をしたら「良い派遣社員」「真面目な派遣社員」「よく働く派遣社員」として見られる(明らかな勘違い)。
こうなると、悪い派遣労働者は、万が一プログラムミスをすると、仕事上の注意や指導にかこつけてあきらかに八つ当たりのサンドバッグにされてしまう実態。
しかし、雑用はやらず、いかに煙たい派遣労働者でも、派遣本来の契約上の勤務内容はきちんとこなしているから、簡単に追い出すことができない。
だから、追い出すときは、労働者本人に伏せて、
「あの派遣社員は目付きがいやらしい。セクハラだ」「私たちの悪口を陰で言ってきた」「勤務中、独り言をブツブツ言っている」「勤務中、突然姿を消した」などと、適当なことを派遣会社に言うわけだ(名誉毀損もヘッタクレもなく)。
※実際、こう言えば派遣会社としても仕事を守るために、派遣社員を問答無用に辞めさせざるを得ない(明らかな不当解雇とは思うが)。
こうして、立場を追われた派遣社員は数知れないから、他の派遣労働者は嫌われるのを恐れ、雑用(不正・違法・無免許行為であっても)を引き受けるわけだ。
そして、本来の派遣・警備勤務から離れるがために、以前に神奈川県のスーパー西友平塚店で起きたエスカレーター事故などに結びついていく。
これが、女性週刊誌にも書かれていた派遣(警備を含む)という立場を利用された、陰湿いじめや圧力のからくり。

こういった事故誘発防止のために、派遣・警備業はバイトにかかわらず、
派遣業独自の失業保険をつくり義務化にするとか、政府は派遣労働者圧力防止法や、派遣労働者付帯業務強制防止法といった法律を作るべきだ