戦国史の研究者を語る
この人の本で戦国時代を好きになった、この人のこの学説が今熱い!
戦国時代・織豊期の研究者や学説などをまったり語りましょ >>85
戦国大名の領国システムや支配体制などについてはかなり整理されていた本だな。
ただ、戦国通史的な部分ではかなりあっさりだったので、そこらへん好みが分かれる
んじゃないかな? >>89
藤本と鈴木を同列で論じるには無理がある。鈴木の資料の読み方は非常に問題があると思う。 故人だが、桑田忠親氏をお勧めする。戦前の凝り固まった戦国史を検証と地道な研究を進めた人物。
特に千利休の研究及び秀吉の晩年動向に対して持論は素晴らしいと思う。 >>92
だいぶ前になくなったはず。
この人か小和田氏の本が最初に読んだ戦国関連の本という人は多いと思う。
「関東管領上杉一族」などの七宮(コウ三)氏は、どうでしょうか!?
家永遵嗣氏は、室町・戦国史の権威だと思う。
氏には、専門書だけでなく一般向け著作も書いて欲しい。 市村高男氏が好きだな。
織豊政権と関東の関わりとか・・・
市村高男『東国の戦国合戦』(吉川弘文館、2008年)
T、戦国世界の成立 −明応の乱から永正の乱へ−
U、戦国合戦の展開 −大永・天文の乱の時代−
V、北条・上杉両氏の相剋と東国領主 −弘治・永禄の争乱の時代−
W、関東統一と天下統一の競合
帯に、
【北条・上杉・武田だけではない】
千葉、佐竹、小田、里見、宇都宮、小山、那須、結城・・・
『動乱期を生きた東国武士団の合戦絵巻!』
とある。 >>96
見出しだけじゃ他の書籍との違いがわからないなー。
論旨の独自性があるのか、新たな発見や証明があるのか、
どういうところが魅力的なのかを教えて欲しいです。 >>97
96ではないが買って読んだ。
正直新しい見方はない。
所謂戦国後期関東の戦乱を旧族大名のほうの視点から見たという程度。
北条上杉武田からの視点ではおろそかになってしまう細かなところを
よく見せてくれるのは確かだが、じゃあそこにそれだけの意義を見出しとるんかいな、
と問われると厳しいものがあると言わざるを得ない。
まあこの時代の関東はある意味消化試合的なものなので、
仕方ないといえば仕方ないのかも知れんが。 なるほど。強豪勢力以外からの視点で見直すにはいいのかも知れないね。 >>97
漏は佐竹や里見が好きだから、興味深く読んだよ。
強豪に囲まれ、押しまくられながら生き残った彼等の生き様は弱者の指針として興味深いw。 学者は、大きく文献・古文書派か現地・城郭派に大別できると思う。
これらをバランスよく統合して見て行かないと新しい仮説は出てこないんだと思う。
学生時代は黒田基樹の信者だったけれど、
間をおいて見直したらこの人かなり偏ってると思った。
この二十年ほど無視できない研究成果を出していて、
そのおかげで明らかになったことが多いのはすごいと思う。
しかし北条を公権力として位置づけたいあまり、
独立した地域権力の存在を認めないのは傲慢すぐる。 それは逆に読者の傲慢じゃ無いかな?とも思ったりする。
個々に見解を持って良いわけで。 どんな視座にあってもいいけれどね、
自分のひいきの大名をヨイショするために
独自の概念を提唱するのはどうかと。。。 >>95
知る人ぞ知る室町・戦国史の権威の家永遵嗣氏には、是非一般向け著作
をお願いしたい。
井沢元彦の最近出した本読んで見たけど、「信玄に6回勝った長野」
という文面を見て見識を疑ったでww
ここまであからさまに捏造記録を史実と評価している作家はこいつ
だけやろうねw
まあ、信玄を引き合いにしないと信長を評価することが出来ない
3流作家の代表みたいな奴やけどw >>108
そう言えば、北条早雲の享年64歳説を、
それだとロマンがないから、私は88歳説を支持するみたいなことも
書いてたな。 >>107
家永氏の他にというなら、
東国論なら黒田基樹氏、畿内なら小谷利明氏、弓倉弘年氏、古野貢氏
室町幕府・守護論では、川岡勉氏、設楽薫氏、山田康弘氏
(順不同)
が、これから注目の研究者だと思います。 >>112
畿内に関しては、今谷氏の研究成果の批判的な継承が行われているからな。
幕府についていえば、西島太郎氏、畿内繋がりで三好氏に関していえば、
天野忠幸氏も注目かな。
>>113 >>114
>>112を書き込んだ者です。
>>114の書籍は今月発売ですか!
応仁の乱後明応の政変を経て信長が入京するまでの
幕府・将軍に関連する畿内戦国史って、専門の研究書はあっても、
一般向け書籍は、なかったんですよね! それだけに期待です。 >>112
細川氏同族連合体論の末柄豊氏を忘れていました。 佐々木六角氏研究の佐々木哲氏も、います。
氏には、六角氏だけでなく、少しウイングを拡げて、
戦国期畿内近国・京都を中心とした通史関連の
著述も期待したい!ところです。 >>120
佐々木氏はなあ・・・・江源武鑑自体が非常に胡散臭い代物だし、
六角氏綱の実子の義実系が云々などと言ってる事が電波といって
良い内容なのが難。 >>119
同じく戦国期細川氏研究の森田恭二氏なんか、どうでしょうか!
細川政元が暗殺されて、細川京兆家は、澄元系と高国系に分裂しました。
当時幕府(足利氏)は、すでに義澄系と義稙系に分裂していましたから、
この政元の暗殺は、戦国傾向にますます拍車をかけていきます。 政元の暗殺はある意味本能寺以上の歴史の転換点ですな >>121
今まで里見義尭の書状とされていたものを六角義尭の書状と指摘したり、
まともなこともされてるんだけど、
佐々木季定を平為俊と同一人物だなんてとんでも世界の電波も発信されてるしな・・・ 電波だからこそ思わぬ発見もできるので、
根本から否定はしないが、
読み手は注意が必要だろうね。 >>112
室町幕府・守護論の研究者では、今岡典和氏を落としていました。
氏も期待です。
同様研究で、
戦国大名権力構造論では、矢田俊文氏、池享氏の研究が面白そうです。 立花京子氏どうでしょうか!
豊臣政権の秀吉の権力を論じた論文で、
秀吉は将軍にはならなかった(なれなかった)が、天皇から将軍類似の権力
(天下静謐執行権)を公認されたとあります。
秀吉の公武合体政権は、清盛の平氏政権と似た印象を持ちますが・・。 正直立花京子氏の資料解読力には甚だ疑問が…
先ず結論ありきで、その結論にあわせて資料を読んでしまいがちなところがある。
質問です
分国法や家法を研究してる人は誰がいますか?
興味があります >>129
総論では、勝俣鎮夫氏かな!
あと地域地域でそれぞれの専門家がいると思います。
今川家だと有光有学氏とか、あと北条氏だと誰(今は出て来ません)とか!
どなたか補足ください! 戦国大名の分国法を取り扱った
清水克行『喧嘩両成敗の誕生』なんてものもありますね! >>130
地域ごとの戦国大名研究は、
後北条家の領国支配構造につきましては、
黒田基樹氏、佐脇栄智氏が、その著作・論文で研究しているでしょう。
尼子氏につきましては、
長谷川博史氏『戦国大名尼子氏の研究』がありますね。 室町・戦国期は、女性研究家も多いのが特徴。
思い付くだけでも、
池上裕子氏、久留島典子氏、立花京子氏、脇田晴子氏・・
(順不同)
>>137
藤木センセが左傾の奥さんに振り回されてるって本当? >>137
藤木先生とは、戦国大名論、戦国社会史、戦国の村の研究者
藤木久志氏のことでしょうか? >>132
尼子氏といえば米原先生だろ。
ただし専門じゃなかったはず。
あと原先生とか。
鉄砲で面白いのは宇田川先生だな。
古くは、東洋史学者で、内藤湖南(虎次郎)氏。
有名な言葉は、”日本史は「応仁の乱」以後から勉強すればよい”とか。
その真意は、よくわからないが
「戦国時代」の内乱で、それまでの制度・価値観が崩壊(いわゆるガラガラポン)し、
近世日本に移行した。
羽柴秀吉が、幕府(征夷大将軍に任官)を開設せず、関白に就任したのは、
なぜか!
この辺り、研究している専門家いますか? ( ´・ω・`) 母が帰りがけに財布を取り出し、僕に小遣いを渡そうとしたので
l r Y i| J( )し 「いらないよ、働いてるし・・・」と言って断った。
U__|:_|j ( ) 僕は好意のつもりだったけど、母はちょっと淋しそうな顔をしていた。
| | | | | >>143 >>144
ということは、朝廷は、秀吉を将軍にするつもりだったが、
秀吉の方からそれを断って、関白を望んだ!
ということでしょうか!?
で、
その研究者は、代表的な方はどなたでしょうか? >>145 >>143
秀吉の関白就任は、1585年だが。
一説には、
秀吉は「小牧・長久手の戦い」(1584年)で家康に敗れたから、
将軍任官(幕府開設)が叶わなかったとか!
それと当時(1585年)、京都を追放されていた足利義昭が形式的に「将軍の地位」
にあったので、朝廷内で公家が、秀吉の将軍就任に反対したとか。
今谷明氏辺りが、研究しているのでは!? 一般向けの雑誌によく執筆されている、宮本義己氏はどうだろう? >>150
俗説をまとめた本ばかりで評価のしようが…。
博学強記だとは思うが、研究者として評価するタイプとは思えない。 >>148
足利義昭(1537〜97)は、一般には、信長に追放された1573年をもって、
室町幕府滅亡とされていますが、
実際は、秀吉の関白就任(1585)後も将軍であった(1588年辞任)。 宮本義己も研究者として直江状の考察などをしているが、いまひとつぱっとしない。 直江状の不自然な点を具体的に初めて指摘したのが宮本義己 たしかに、三成との東西挟撃説の否定とセットにされた直江状偽作説
に根拠を与えたのが宮本氏。最近は存在を肯定する意見が増えてるけど。 宮本さんの学説への是非はともかく、
テレ東のなんちゃって歴史番組に登場するのは
やめといたほうが良いだろうと思うのだが・・・。
研究者として生活していく上で、とにかく名を売ろうとか、
自分の意見が電波に載るならどんな企画でも頓着しない、とか
彼なりの考えあってのことなのだろうか・・・と、時おり思う。
>>158
あの番組って、他の大学の先生も普通に出演してますよね。 >>125
佐々木六角氏研究の佐々木哲氏、電波批判を散見しますが、
氏のブログなどを拝見しますと、いたって真面目・真摯な研究者の印象を
受けますけど。 >>112 >>126
室町幕府・守護論の専門家、
川岡勉氏が『山名宗全』出しましたね! 価格も安価です。
応仁の乱や室町幕府論に興味がある人にはいいかも!
室町幕府論といえば、最近出た山田邦明氏の『室町の平和』が大変面白かった。
序章では室町時代というものへの関心の低さへの憤りが多少見えて、ちょっとほほえましかったりw >>64
花ヶ前は、ネタ使い回しと
先祖自慢しかしてない老害。
まじうざい >>142
シナ学者、内藤湖南(虎次郎)は、その著作「応仁の乱について」で、
応仁の乱以後の歴史を知っていれば十分だ、といっていますね! 「内藤湖南の時代ならそれでよかった」ってだけの話だな。
今は最低でも律令制の成立から勉強しないと、武家政権の成り立ちすら理解できない。 応仁の乱以降の制度面なんて江戸期に至るまで分からない事だらけすぎてスッカスカだろうに。
ようやく北条氏やらそこそこ資料が揃ってるところの研究が進んできたくらいで、
三好、織田、豊臣と中央を押さえた家の制度なんて現状でも訳分からん状況なのに。 >>160
本人が真面目に信じちゃってるから電波なんだろうな 個人的には『足利義持』の伊藤喜良氏も好きです。
戦国期というより、南北朝期研究の中世史家ですが。
日本城郭史って専門書があってな、縄張りから細部まで載ってる 情報
『図説太田道灌』黒田基樹、出ました。
太田道灌については、現在のところ決定版だと思う。
黒田氏は、関東戦国史の専門家、わかりやすくまとめてあると思う。
道灌だけでなく関東戦国史に興味がある人は、
参照されたし! >>176
おお、情報ありがとうございます。
早速取り寄せよう。 >>166 同意
辛口になるが、花ヶ前氏は、越後の上杉氏の専門家だが、
情報が古いし知識に深みがない。
越後の上杉氏研究については、新潟大学の先生に専門家がいるはず。
>>178
花ケ前氏の場合、結構文章を使い回すことが多いので、必然的に情報が古くなっちゃうんだよね。
新潟大学というと、矢田俊文氏だね。上杉関係の本というと、ミネルヴァの『上杉謙信』や高志出版の
『直江兼続』(編集)があるかな 最近出た「日本の中世7 天下統一から鎖国へ」と言う本の巻末にある
基本文献紹介のところに『晴豊公記』があって、そこの紹介文の中に
ちょろっと立花京子の『信長権力と朝廷』のことも書かれているんだが、
そこにさらっと
「誤読に注意する必要がある」
って書かれてて、爆笑したw
>>95 >>107
あの家永(遵嗣)先生が、出版社から本出すと聞いたけど! >>178
宮帯出版社の「直江兼続の新研究」を読んだのだけど
花ヶ前氏の執筆ページがひどかった
兼続と関係のない神社の歴史が長々と語られてる上に
「景虎側に味方した先祖の判断は極めて正しかった」発言とかね…
この自己顕示欲の強さは景勝アンチと言われてるのは分かる気がする 一般論ですが、
最近の傾向として、
戦国史研究者だけでなく、これは日本史研究者全般にいえることですが、
その著作の出版はいいのですが、既発表の論文の寄せ集め的な著書になっている。
これは残念だ!
最低限、その著作オリジナルの記述も載せて全体を総括した書籍にすべきだと
思います。 永原慶二、網野善彦、佐藤進一等々クラスの歴史家って、
今の研究者から出て来ますかね!? >>187
優秀っていうより、前の研究を土台に更にそれを深化させて、
新研究という感じじゃないかな!
竹内理三、安田元久、永原慶二等々の研究があって、
網野善彦が、荘園に「公領」を絡ませての議論「荘園公領制」なるものを提唱して、
歴史学界の支持を得た、という流れだと思います。
詳しい方補足してください!