ピアノの音程と 温度・湿度の関係だが、寒くなると高くなり 暑くなると低くなるという単純なものではないようだ。

調律(442Hz)した時期の湿度と温度に近ければ442Hzになり、
湿度と温度の組み合わせで、高くなったり低くなったり変化する。
温度の低い状態で調律して、部屋を暖めるだけで狂ってしまう。温度を高い状態で調律して部屋が冷えるとまた狂う。
加湿器で湿度が十分な環境で調律して、部屋が乾燥すればまた狂う。
除湿機で適湿にした部屋で調律して、雨が降って部屋の湿度が上がればまた狂う。
いつ、どんな環境で調律師を頼むべきかは重要な問題になってくる。
年間を通した平均値の時期に調律してもらうのがベスト。ということで、5月 10月頃がベストではないかと思われる。


弦その物の貼り具合だけでなく、周りの木材の状況によって変化が起こるからだ。
調律後2-3年なら、同じ温度湿度条件では同じピッチになる。5年以上経てば明らかに全体が下がってくる。
不安定で狂いやすいピアノは毎年、安定して狂いにくいピアノは5年に一回は調律したい。