厚生労働省長崎労働局(長崎市)の労働基準監督官が特定の部下に暴言を繰り返すパワーハラスメントをし、それを傍らで見聞きして精神的苦痛を受けたなどとして、同局で勤務していた永瀬仁(まさし)さん(54)=長崎市=が国を相手取り、慰謝料など計330万円の損害賠償を求める訴えを長崎地裁に起こした。

近距離で聞かされ続けた侮蔑的な言動
 「事業所に労働関係法令の順守を指導する労働基準監督官は品行方正でなければならない」。2023年3月末で退職するまで29年間、労働基準監督官などとして各地の労働基準監督署や労働局で勤務してきた原告の永瀬さんはそう語る。

https://mainichi.jp/articles/20240314/k00/00m/040/200000c