コメの卸売加工業者「三笠フーズ」(大阪市北区、冬木三男社長)が国から購入した
非食用の事故米を食用などとして転売していたことが分かった。03年度以降に
購入した約1800トンのうち、残留基準値を超える有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が
混入した中国産など少なくとも約300トンの転売が確認された。健康被害は
確認されていない。一部は焼酎などとして販売されているとみられ、農水省は5日、
同社に回収を指示した。

 農水省によると、同社は03年度から今年度まで、事故米を粉にして工業用のり
などの原料に加工するとして、国から非食用の事故米計約1779トンを購入。
実際は、佐賀県や大阪府の仲介業者や焼酎メーカーなどに転売していた。
転売が確認された米は、メタミドホス混入の中国産約295トンのほか、
発がん性のカビ毒「アフラトキシンB1」に汚染されたベトナム産などの約3トン。
(中略)
 メタミドホスは中国製冷凍ギョーザ事件でも混入が確認され、同事件では
最高で基準値の10万倍超が検出されている。アフラトキシンB1は、コウジカビの
一種から生まれ、自然界で最強の発がん物質とされる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080905-00000019-maip-soci