私の腕の中で次第に冷えていく愛し子ナターシャ


引き留めようもなく硬直していく愛娘を抱きながら私は一晩中過ごした


これが何かの間違いであるように、ナターシャがふと意識を取り戻しいつものように輝くひとみで笑いかけてくれるのではないかと儚い望みを託しながら



願いむなしく残酷に解けていく愛娘のからだ



この心情を

悔しいとか無念とかでは決して済まされない激情を

一体どれだけの獣医が理解できるだろうか



あの日ナターシャを殺した獣医に私が投げかけた言葉がある。


これについて知るものがあれば記してみよ