赤いきつねの誕生は、1978年(昭和53年)8月。
そのルーツは、1975年(昭和50年)に発売された「マルちゃんのきつねうどん」。
業界初の本格的即席和風カップ麺として大ヒットを記録しました。
しかし、その後 競合メーカーの類似商品の相次ぐ出現により、一層のブランドイメージの強化の必要性が生じ、
1978年8月、新たに「赤いきつねうどん」として生まれ変わりました。

赤いきつねの特徴は、よーく味のしみた大きなおあげとだしの利いたつゆ。
腰のあるしっかりした麺もおいしさの理由です。
オーソドックスで飽きのこない味として、 長い間評価を頂いてきました。
そして、数度のリニューアルを経て、現在では日本を代表する和風カップ麺に成長しました。

もう一つ、忘れてはならないのがパッケージとコマーシャル。
ユニークなネーミングに、赤と白を基調にした大胆な色使いのシンプルなデザインで、どこにあっても独特の存在感を誇っています。

ところで、「何で、きつねが“赤”なの?」といった声が聞こえてきそうですが、その答えは次の通り。
「パッケージの色を、赤色に決めたから。」です。

ビールやウィスキーにも“赤”や“黒”といった商品がありますが、意外とそんな単純な理由によるものかも知れませんね。
でも、稲荷神社の赤い鳥居や、きつねに掛けられた赤い前掛けを見ていると何となく納得してしまいます。
余談ですが、東欧のポーランドには全身赤い毛で被われたきつねがいるそうです。

最後に、お馴染みのテレビコマーシャルですが、皆様ご存知の通り「赤いきつねと言えば武田鉄矢」
1978年の発売以来一貫してCMキャラクターとして出演しています。
商品とタレントのこんな長い関係は、他に例を見ないものです。