NO:5110 5月19日 『イランがサウジアラビア皇太子死亡説流す』 [2018年05月19日(Sat)]
http://blog.canpan.info/jig/archive/6606

イランとサウジアラビアとの関係は、非常に悪いため、双方がデマ情報を流して、
相手国を陥れる策を練っているだろうことは、容易に想像できる。今回イランから
流れてきた情報は、その類なのかあるいは真実なのかは、世界トップの産油国の
皇太子の、命に関わるものだけに、看過出来まい。

イランが流したムハンマド・ビン・サルマン皇太子死亡説とは、簡単に説明すると
次のようなものだ。『サウジアラビアの王宮で4月21日に起こったクーデターによって、
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は銃撃を受け死亡した模様だ。』。

このことと関連してか、サウジアラビアの政府筋は、同じ時期に許可なしのドローンが、
王宮に飛来したために、撃ち落されたのだと説明している。つまり王宮から
聞こえてきた銃撃音は、ドローンを撃墜するためのものだった、ということであろう。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の死亡説が流れた裏には、通常要人と会談した折に
撮られる写真が、最近公表されていないからのようだ。その結果、ムハンマド・ビン・
サルマン皇太子死亡説が流れ、ドローン撃墜のために発砲された銃撃音は、
クーデターによるものと判断された、ということであろう。

しかも、以前にムハンマド・ビン・サルマン皇太子が強行した、汚職関係者逮捕事件から、
国内には反王制のクーデター計画があった、という情報が飛び交っていた。その結果、
逮捕された王族やビジネスマンたちは、リヤドのリッツ・カールトン・ホテルを臨時の
留置所として収監され、罰金を支払うことを認めた者たちは、釈放されたということだった。

しかし、今回のイランの皇太子死亡説は、納得が行かない。4月21日にクーデターが
起こっていたとすれば、既に1ヶ月が過ぎているわけであり、もう隠しきれずもっと
事実が外部に、伝わっていたものと思われるからだ。