最高指導者、メナーの惨事の殉教者の遺族と会談 07/09/2016
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イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「メナーの惨事でサウジアラビアの
統治者に責任がないのであれば、イスラムの国際事実調査団が、実際に間近から問題を
調査し、明らかにするのを許すべきだ」と語りました。

ハーメネイー師は、7日水曜、メナーとマスジェドルハラームで殉教した人々の遺族と会談し、
これらの出来事でのサウジアラビア政府の管理不足は、聖地の管理における彼らの能力の
なさを改めて証明するものだとしました。

昨年9月の犠牲祭の日、メッカ巡礼儀式のさなか、メナーの地で、イラン人464人を含む
数千人の巡礼者が、サウジアラビア当局の管理不足により、命を落としました。

ハーメネイー師は、およそ7000人の神の家の巡礼者が、メナーの惨事で殉教したことに触れ、
なぜ各国や政府は、このような重大な出来事に対して反応を示さなかったのかと批判しました。
また、各国の政府や宗教指導者・ウラマー、イスラム世界の有識者や政治活動家らが、
罪のない巡礼者7000人の殉教に対して沈黙したのは、イスラム共同体の大きな災難だとし、
「メナーの痛ましい出来事などの問題に注目しないことは、イスラム世界の真の悲劇だ」と
述べました。

さらに、サウジアラビアの統治者が謝罪を行っていないことは、彼らの最大限の厚かましさ
だとし、「たとえ意図的なものでなかったとしても、ひとつの統治・政治体制にとって、これほどの
無力さ、管理不足は罪と見なされる」と強調しました。 ハーメネイー師は、メナーの惨事の別の
側面は、人権を主張する者たちの完全な沈黙にあるとし、一部の国での裁判所の判決執行に
対する、人権擁護を主張する機関の政治的、プロパガンダ的な騒動に触れ、「一国の政府が、
義務の遂行を怠り、罪のない7000人の死を招いたことに対して沈黙することは、世界の人権
擁護の主張者の偽りのアイデンティティを明らかにした。国際機関に対して希望を抱く人々は、
この苦い事実から学ぶべきだ」と述べました。