郵政外務の非常勤職員(ゆうメイト)をやっていた頃の
配達中に度々見掛ける少年がいて
木枯らしが吹こうとも雪が降ろうとも何時でも半ズボンの半ズボン少年くんだった
半ズボンが好きで俺も同じだったなぁと注目するようになった
進研ゼミの定形外郵便を届けにある家に向かうと半ズボンが掛かっており
戸が開くまで見ていた
そうすると太ももを晒しトレーナーを着た少年が対応に出て来て
その少年で何故か興奮気味になった
真ん中分けにややウェーブを掛けた髪から発する声は
声変わりの特有の性質でまさかと茶色封筒を確認すると中学生講座だった
振り返ると夏であるのに長ズボンの友達と歩いていたのを見た事があり
その郵便物の通りの中学生だったのだろう
興奮が一気に高まった
母親の言い付けで俺も中学生まで半ズボン少年を続けていたので注目から応援をする心持ちに変わった
それからも半ズボンの姿の少年に嬉しく
何時まで掛かっているかなと彼の家が近付くと横目で見るようになった