自転車から降りてドキドキしながらも自然と足が鉄筋車庫内へ向かってスタスタと進んで
気が付けば干されたその半ズボンの前にいたオレ
   
金属製の金バサミで止められて吊るしてあるその半ズボンを引っ張りながら
ブチンプチンブチーンと手際よく金バサミから外して慌てて学生服の上着の下から突っ込んで隠し
ロボットのようにギクシャクしながら自転車に向かうオレ
   
おそらく顔面蒼白だったに違いないだろうオレは一目散に家路に向かうのであった