中二の学校帰りのいつもの通学路の途中
鉄工所横の鉄筋車庫内に干された洗濯物の中に
色落ちした青いデニム半ズボンを発見するオレ
  
それを見た途端なんとも言えない感覚に見舞われ心臓をドキドキさせながらゆっくりとその場を去るオレ
  
次の日の朝にその鉄工所の前を通ると
車庫横の自宅玄関から昨日干してあった半ズボンを履いて玄関まで見送ってくれている母親らしき人に「行ってきます」と言いながら
出てくる小学五〜六年生くらいの少年
  
今日はあの半ズボンを履いて行くのか…
ということは明日は洗濯されて干されるに違いないと推測しながら学校へ向かうオレ