クチャラーは、口以外からも意味もなく音を立てている。
クチャラーを観察してみよう。
例えば…鼻をかむ、くしゃみをする、顔を洗う、爪を切る、
熱い飲み物を飲む、椅子に座る、電話にでる、これらの時をよく観察してみてほしい。
必ず、無意味に音を立てている。
周りがどう思うか…と意識を払えば、なるべく音を立てないようにしようとするのが社会性のある人間ならではの話だが、
彼ら彼女らはあえて無意味に音を立てる。
なぜか。
クチャラーは高確率で、「は?」「え?」と人の話を聞き返す難聴の気質があるか、
全くの耳つんぼかのどちらかである。
加えて言えばクチャラーは大体は長子ではない。

要は、「耳が悪い」から自分が出してる音が分からない、または、無意識で気を引こうとしているのがクチャラーなのだ。

しかし、悲しいかな音を立てたところで気を引くどころかドン引きされ嫌われるという滑稽な結果が待っているのだ。

そんなクチャラーの対処法は、「無視」「無関心」である。
「離れる」という選択肢もあるが、クチャラーは野生動物のように周囲の動物を遠ざけるためにわざと音を立てている場合があるから、「離れる」なんてしたら思うつぼである。
音を出せば人は動いてくれると勘違いして習慣化してしまうおそれがある。
無視、無関心が一番いい。
しかし、クチャラーの出す音そのものが不快という場合もあるだろう。
その場合の対処法は生活音に耳を傾けることである。
冷蔵庫のブーンとした音、隣の家の音、車の通る音、人の歩く音、
鼻の呼吸音、歯ぎしり、顎の音、
音がなければ畳やじゅうたんを引っ掻いてみればいい。
それらの音に意識を向けてみると、クチャラー自体が冷蔵庫同様の生活音(雑音)に成り下がるのが分かる。