>>52
>>古畑みたいにちょっとだけ笑えるシーンもあるのが好き

古畑が日本のミステリー・ドラマ史上、最も成功した作品になった理由ってここにあるんじゃないかな。
特にこの「ちょっとだけ笑える」というのが最も重要で、本筋はあくまでも「本格・倒叙ミステリー」でありながらも、その中にクスッと笑える要素を散りばめる。
古畑はこのバランスがとにかく絶妙だった。一歩間違えれば例えば「TRICK」みたいな単なるコメディ・ドラマになってしまう危険性もあったわけでね。(実際シーズン3なんかは結構危なかったが)
もし古畑が「相棒」みたいに三谷さん以外の作家も参加するタイプのドラマで、かつ福田雄一とかクドカンみたいに「やりすぎる」タイプの人が脚本を書いたら古畑は「TRICK」になっちゃってただろうね。
でも同じ喜劇作家でも三谷さんは「やりすぎない」コメディーライターだったから良かった。
三谷幸喜の持ち味である「上品なコメディ・センス」と「本格倒叙ミステリ」が最高な形でマッチしたからこそ、古畑任三郎っていうドラマはここまで面白いモノになったんだと思う。