80年代の半ば、音響カプラーを使ったデータのやりとりをやっていた近所のオタクの人がいた。
自分とは遠縁にあたる人だった(確か、はとこだったと思う)
その当時はカプラーが何かわからなかったが、PC以外にもBCLの受信機とか
作りかけの電子工作とか部屋にいっぱいあって、科学少年だった自分は、よく出入りしていた。

そのオタクの兄さんは今のインターネットを予言するような未来を語っていた
「通信速度は今の1万倍くらいにはなるね」(FTTH)
「世界中の通信システムが一つの規格で結ばれるようになるな」(インターネットそのもの)
「テレビの映像とかもデータ通信で送れるようになるよ」(Youtubeなど動画サイト)
「マイコンを使って買い物とかもできるようになるんじゃないか」(ネットショッピング)
「銀行のシステムに直接つないで、預金とか振込みとかもできたりするね」(ネットバンキング)
「そういうシステムが手のひらに乗るくらいになったりしてなw」(スマホ)
「誰がどこで何をしているか、即座にわかるようになるな」(SNS)

と目を輝かせて語っていた。自分もそんな話をワクワクしながら聞いていた。
ところがインターネットどころかパソコン通信が出てくる前に事故で死んでしまった。

一つ予言が外れていたのは、技術の進歩の速度がもっとゆっくりだと予測していたこと
「ただ、俺たちの生きてる間には無理だ。あと100年はかかる」
「CPUの速度が今の1000倍以上にならないといけない、それには100年必要だ」
「RAMの容量も今の10万倍以上必要だ」

今日はそのオタクの兄さんの27回目の命日です。

兄さんが予想していた未来は30年かからずにやってきましたよ!