故・やしきたかじん32歳下の後妻が同い年の“新恋人”と泥沼訴訟 「貸した3000万円を返して」男性側は「返金の必要はない」

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 2014年に亡くなった歌手・やしきたかじん(享年64)の後妻・家鋪さくら氏(42)が、交際関係にあった男性A氏を相手取り、貸金計3000万円の返金を求める訴訟を起こしていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。

たかじんの長女は勝訴、さくら氏は敗訴

 たかじんと言えば、歌手としての活動に加え、「そこまで言って委員会」(読売テレビ)の司会業などマルチな活躍を見せていた。2014年1月に食道がんで逝去。その後、同年11月に刊行されたのが、百田尚樹氏の「殉愛」(幻冬舎刊)だ。同書はたかじんとさくら氏の出会いから死別までを、彼女の視点で振り返った“ノンフィクション”で、発行部数30万部を超えるベストセラーとなった。

 一方で、「殉愛」には虚偽が含まれるとして、2015年2月には「百田尚樹『殉愛』の真実」(宝島社刊)が刊行され、複数の訴訟にも発展。たかじんの長女が名誉毀損で「殉愛」の発行元・幻冬舎を訴えた裁判では、2017年12月に原告側の勝訴が確定している。翻ってさくら氏が、「百田尚樹『殉愛』の真実」の発行元・宝島社を訴えた裁判では、2018年11月に請求が棄却され、彼女は敗訴。こうした“殉愛裁判”の行く末は大手紙でも一部報じられ、世間の耳目を集めてきた。

計3000万円を巡る主張の食い違い

 そのさくら氏は2022年、交際していた男性A氏を相手取り、貸金計3000万円の返金を求める訴訟を起こしていた。東京地方裁判所で公開されていた裁判資料などによれば、さくら氏は2020年夏頃に同い年のA氏と知り合い、同年10月頃に“新恋人”の彼と、結婚を約束する間柄になったという。

 ところが、2020年12月にA氏個人に貸したとする1000万円、さらに2020年9月から2021年6月にかけて同じくA氏個人に貸したとする計2000万円について、いずれもA氏と締結した貸借契約で定めている返金期限を過ぎており、全額の返金を求めるとしている。

 一方、A氏側は、1000万円は個人への貸金ではなく、自身が設立した法人に対する出資と主張し、計2000万円については貸借契約そのものの有効性を否定。いずれも返金する必要はないとしている。