日本と韓国の政財界人でつくる日韓・韓日協力委員会は23日、都内で第57回合同総会を開いた。日本側の会長を務める自民党の麻生太郎副総裁は「(改善した日韓関係を)持続的でかつ確固たるものにするようにしていく」と述べた。

日韓関係が改善していることについて「世界の安定や繁栄には両国の連携が不可欠だ。誠に喜ばしく思っている」と評価した。

「いいときはやたらよくなって、悪くなったらやたら悪くなるのはおかしい。その差をぶれなくするのが我々に与えられた使命だ」と語った。「振れ幅をもとに戻す双方の努力は国益と世界の安定に資する」と唱えた。

岸田文雄首相は「政府・民間の双方で日韓関係をさらに前に進める努力をしていく」とのメッセージを寄せた。「安全保障面を含め、日韓、日米韓の戦略的連携を一層強化することが必要不可欠だ」と強調した。

上川陽子外相は総会で「日韓両首脳のリーダーシップで二国間関係が目覚ましい進展を遂げるなか、日韓両国がパートナーとして力を合わせて共に新しい時代を切り開いていきたい」と話した。

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