シ゛ャニー喜多川氏の性加害を“なかったこと”にした博報堂の言い分 ジャニーズ事務所への配慮を公言
https://bunshun.jp/articles/-/62831

「博報堂の社員が編集に携わっています。その号の特集テーマに沿った、様々な筆者の論考・対談などが掲載される。
2019年からは小野直紀氏が編集長を務めている」(博報堂社員)

いま問題となっているのは、「文化」をテーマとした最新号(3月31日発売)。
この号では、矢野氏と社会学者の田島悠来氏が「ジャニーズは、いかに大衆文化たりうるのか」というテーマで対談している。
この中で、矢野氏がジャニー喜多川氏のセクシャルハラスメントや、ジャニーズ事務所のメディアへの影響力について言及した発言が、
博報堂の広報室長の判断で勝手に削除されていたのだ。

「外の人間が話している者の責任で語っていることを、広報室長の判断で削除するというのがよくわからなかった。気分としては、変ですねぇっていう」

すると小野氏も4月4日、noteに投稿。広報室長から削除要求があった際に抗議したが、聞き入れられなかったと明かした。

ジャニーズへの「配慮」により、ハラスメントの文言を削除した博報堂。
水島正幸社長に見解を尋ねたが、「会社の方に」と繰り返すばかり。
広報室に性加害を容認したかのような判断が適切かなどと聞くと、概ね以下のように回答した。

「記事は最終的には博報堂広報室長がその内容について確認をしています。
この件に限らず配慮が必要と判断した原稿に関しては、編集長と相談の上、修正の必要性などの判断をおこなっています。
矢野氏へは、ご迷惑をおかけしたことにつきましてお詫びさせていただきたいと考えております」

かくしてジャニーズの性加害は、なかったことにされていく。