うなぎパイが発売を開始した昭和36年(1961)の日本は、まさに高度成長期の真っただ中。共働きの両親も増え、家族全員が一堂に揃う時間が減り始めていました。

そんな社会背景のもと、社長だった幸一氏が「夕食を囲む一家団らんのひとときをうなぎパイで過ごしてほしい」という想いを込めてつけたのが、夜のお菓子というキャッチフレーズだったのです。

しかし、当時の浜松は、高度成長の原動力となったいくつもの企業が本社や工場を構え、夜の繁華街も全国で指折りの賑わいを見せていました。

そのため出張で浜松を訪れ、夜のお菓子というキャッチを目にしたビジネス客の多くが、「うなぎ=精力アップ」と結びつけてあらぬ解釈をしたおかげで、浜松の出張土産として大人気となったわけです。
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