70ニューノーマルの名無しさん2022/06/01(水) 18:02:09.48ID:qvlpWL2E0
子どもへの性的なグルーミングとは、「ターゲットを絞り込んで接近手段を確保し、
被害者を孤立させ、被害者からの信頼を得てその関係性をコントロールし、隠蔽する」行為と言われる。
目白大専任講師で公認心理師の齋藤梓さん(被害者心理学)によると、グルーミングは子どもとの関係別で、
1)リアルで近しい人からのグルーミング(教師、コーチ、養護施設やNPOの職員、親戚、親の恋人など)



グルーミングの過程で、子どもはどのような心理状況に置かれるのか。
齋藤さんは「加害者は、子どもの『大人に認められたい、褒められてうれしい』という気持ちを利用しやすい」と指摘する。
「加害者は、悩みを抱えていて孤立させやすい子どもを選んで近づくことが多いです。
『他の人には君の気持ちはわからないかもしれないね。でも自分は同じ経験があって理解できるよ』というように、
自らに依存させるよう優しく声がけをします。子どもの欲しがる言葉を与え、
徐々に信頼を勝ち得て最終的に性的行為に及びます。子どもの尊敬や信頼する心をうまく利用するんです」
子どもたちは性暴力にあっても、被害を受けたと気づきにくい。なぜか。
グルーミングの段階で、子どもたちは「見えない檻に囚われている」からだと齋藤さんは言う。

「年齢が幼い場合はそもそも性に関する知識や経験がありません。
さらに、子どもにとって加害者は自分を認め、理解してくれる大切な存在です。
悩みを受け止めてくれる人を失ってしまう、裏切ってはいけない、この人が自分に悪いことをするわけがない。
子どもはそう思い込んでいるので、性的な接触に恐怖や嫌悪感があっても、それが性暴力だと認識することは難しいです」

だまされるのは、子どもだけではない。
「狙う時は家族ごと。加害者が教師や塾の先生、習いごとのコーチなどの場合、
保護者をはじめ周囲からも信頼を集めるタイプであることが多いです。
大人の信頼も得ているので、加害者が子どもと2人きりになっても親は疑わなくなります」(齋藤さん)