去年の記事一部だけ抜粋
特効薬「イベルメクチン」を製薬会社が頑なに“隠す”理由 「開発中の新薬が売れなくなる」
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/03211059/?all=1&;page=2
■効果を否定しているのは“お粗末な治験”
花木氏もコロンビアのチームの治験について、
「プロトコル(実験計画)が4回も変更され、著者らもプロトコル違反を認めながら治験が継続された」と、寺嶋教授と同様の疑問を呈したうえで言う。
「イベルメクチンは、27カ国から報告された新型コロナへの効果も、全部錠剤で確認されているのに、この治験では水に溶かした水剤を使っている。
水剤と錠剤で同等の吸収率や血中濃度が確保されるかどうかも不明です。
またプラセボの作製が間に合わず、プラセボ群65人に5%デキストロース、つまり砂糖水が使われ、これでは見た目でも味でも容易にプラセボとわかってしまう。
ありえない最たる点は、プラセボ群38名にイベルメクチンが投与され、イベルメクチン投与群の一部にプラセボが投与されていたこと。
厳格な試験では考えられない凡ミスです。
SNS上には、この論文をもとにイベルメクチンの有効性を否定する著名な専門家もいますが、信頼性が高い治験かどうか、しっかり読んで確認してほしいです」
お粗末な治験だというのである。
では、新型コロナへの有効性を否定したメルクについてはどうか。
「メルクには治験開始前に支援をお願いし、断られています。
メルクは昨年4月、オーストラリアのモナシュ大学が発表した論文を根拠に、臨床レベルではイベルメクチンに効果がないと判断しているようです。
モナシュ大学は、試験管レベルで新型コロナ抑制に効果があると発表しましたが、人に投与して効果を得るには、通常0・032マイクログラム/ミリリットルの血中濃度を4マイクログラム/ミリリットルと非常に高くしなければならない、と指摘している。
しかし、この試験管試験にはサルの腎臓のベロ細胞が使われ、この細胞は人間の肺や気管支の細胞よりウイルスと結合しやすく、ウイルスを増殖させる力が千倍ほど強い。
私たちの体内では、もっと低い血中濃度でも十分に効果を発揮できると思います」

■大村博士「お金にかかわる問題がからんでいる」
では、開発者の大村博士は、こうした状況をどう見ているのか。