昨夜、想いびとの身内のお通夜が市内の葬儀場であった
もちろん、コロナ禍なので近親者のみの廻り焼香というお触れではあったが、私は彼の公私ともにパートナーであるので、念入りにメイクをし、用意してあったおニューの喪服に身を包み会場に乗り込んだ
遺影を手にした彼ら一族が私を入り口で出迎えてくれた
彼の横には見慣れぬオババが並んでおり、秒で私はそれが憎き嫁だと見抜いて咄嗟にきっと睨んで呪いの念をかけておいた
ちなみに年齢も美貌も私の方が少し上だと自負した
心配ない、私が勝者だと感じたらもの凄く嬉しくなり、焼香を済ませて踵を返す私の頬元はきっと綻んでいたように思う