「軍人として命を失っていくというのは、祖国のために命を捨てるというのは、相当高度な道徳的行為であるということは間違いないのね、実は。右翼ではないですよ。世界の常識ですよ、そんなこと」

 名古屋市の河村市長は22日に行われた会見で、戦争の記憶を風化させないために市が定めた「なごや平和の日」について話す中で、このように述べた。

 「世界にはまだ世界連邦というのはないんですわ。世界中にね。国際連盟を作ろうとしてやって、第2次世界大戦を起こしてむちゃくちゃになりましたけど。第2次世界大戦後には国際連合を作りましたけど、現にウクライナの戦争はあるし、イスラエルの戦争も止まないしということになると、それぞれの国という存在自体が皆さんの生存を守っていかざるを得ないという状況ではあるんです。これは、でしょう? だから国というものに対して自分の命を捧げていくというのは、大変な勇気のあることだし、みんなで『サンキューベリーマッチ』と言わな、みんなの福祉も平和も保てんのじゃないですか、残念ながら」


 「河村市長がこういう信念を持っていること自体は、(発言に対して)個人的には批判的ではあるが、信念を吐露することは別に構わないと思う。だが、『祖国のために命を捨てるという行為』に対して、『サンキューベリーマッチ』なども含めてかなり軽い口調の発言であると感じた。何を思ってこの発言をしているのかという疑念を招くことは当然のこと。どのような立場に立つにせよ、軽い口調で発言するようなテーマではない。軽さ自体を問うていかなければいけない」


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