https://news.yahoo.co.jp/articles/4053e0a4e5f7bc6cc420b08b51a07ce30fc16552

近年増加しつつあるのが、1日のうちに起こる急激な気温変動による疲れや不調です。朝昼晩の温度差が大きいと同じように交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまいます。

特に頭皮に影響するのが、急激な空気の冷え込みです。冷えから身を守るために交感神経が過剰に活発になると、頭皮の血管が収縮して頭髪への栄養不足を引き起こします。
さらに頭皮自体が冷えることで、ますます血流が行き届かなくなります。

加えて、春の抜け毛には、その手前の冬場に受けた頭皮へのダメージも影響しています。冬は頭皮が乾燥して、かゆみが起こったり、フケが生じたりすることがあります。
すると、その数週間から2~3カ月後、抜け毛が増加してしまう場合もあります。

自律神経のバランスを整えるには、入浴、ストレッチ、アロマなどによるリラックス効果を利用して、副交感神経をゆっくり活性化しましょう。

質の良い十分な睡眠をとることもおすすめです。寝る直前までの飲酒やスマートフォンの使用は控えましょう。また、頭皮の保湿、紫外線対策やマッサージによって頭皮環境を整えるように心掛けてください。
一つ一つは地道なことですが、生活習慣を整えることが、頭皮と毛髪の健康につながります。(Dクリニック新宿 医師 杉田淳)