リサチは腕を組んでムスッとした顔をする。『まだ完全には見えてないみたいですね。もうあなたの周りにはお友達がたくさん居るんですよ?仲良くしてくださいね?』
四方八方から聞こえるココダヨの声。目を凝らせばそこにもあそこにも自分のすぐ横にも人の顔が見えるような…いやいや惑わされるな!敵はあくまであいつ1人…!
ももは邪念を振り払うように頭を振るが、寒気と体の重みはさっきよりも強まっていた。『みんな歓迎してくれてるみたいですねえ。』リサチはその様子を見てうっとりとしていた。
どうにかして突破口を開きたいももにつぶグミの声が聞こえてくる・・・「焦ってるももの顔すっごい可愛いね…!いつもの冷静なももも可愛いけど…え、待って!汗の浮いた横顔も綺麗〜!」
ど、どいつもこいつも… ももが苛立つとつぶグミは真剣に話し始めた。「この霊たち、私にまで干渉してきてる。このままじゃマジで死ぬのかもね。あ、そうだ!あれ使えば…?」・・・
リサチはももに群がる幽霊たちを興味深く観察していた。『やっぱりつぶグミが珍しいのかなあ?こんなにお友達が集まったのは初めてです。この調子ならすぐ死ねそうですね♡』