(某アフリカ東部の国)
Trrrr…
「マサ、壱番さん電話ですよー。」
「えーめんどくさーい…ちぃこ出てよー。」
「めんどくさいって…仕事の依頼だったらどうするんですか?」
私はチサキ、訳あって壱番ことマサキさんのお供をしている。
壱番というのはMSMW内でのマサキさんのコードネーム。実力に応じて上位から壱番、弍番…というふうについてるらしい。
マサキさんは加入して間もないのにいきなり壱番にランクされた実力者。まあ、その片鱗をみせたことは未だに無いんだけど…
ちなみに私は見習いだからまだ番号はない。
世界放浪の旅を終えた私がどうしてMSMWに入ったのか。それはまた後で…
「もしもし?はい…えっ?ええ…分かりました。」
「マサキさん。マサキさんに話があるそうなんですが、代わってもらえますか?」
「だからーめんどくさーい。いま忙しいのぉ。」
「いいんですか?アユミさんからですよ。わたし知りませんからね。」