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 日本将棋連盟は2月14日、野月浩貴八段(50)と渡部愛女流三段(30)が結婚したことを発表した。北海道出身、ともにサッカー・北海道コンサドーレ札幌の大ファンという共通点を持つ両者。さらに渡部女流三段にとっては、初タイトル獲得を支えた"コーチ"が"夫"になる嬉しいステップアップでもある。両者からの幸せ報告に、ファンからも祝福のコメントが続々寄せられていた。

 野月八段が、“運命の人”を射止めた。1996年10月にプロ入りした野月八段は、これまでに棋戦優勝2回を誇る実力者だ。地元北海道を中心に熱心に普及活動をこなし、柔らかく優しい人柄の人気棋士だ。渡部女流三段も同じく棋界トップクラスの人気を誇り、女流王位1期のタイトル獲得歴を持つ。居飛車党の鋭い攻め将棋ながら、盤を離れればややおっちょこちょいの愛されキャラ。今後も渡部姓で活動を続けることを発表した。

 渡部女流三段にとっては、"コーチ"から"夫"への変化でもある。2018年5月に自身初となる女流王位のタイトル獲得を支えたのも、当時の野月八段だった。「スポーツ界のコーチと選手、みたいな関係の指導にしようかなと思って」と、独自の“渡部愛強化プログラム”を作成。「走る」「食べる」「考える」をベースに、将棋以外の面でも徹底指導したことが実を結んだ。

 2人で新たなステップに踏み出した両者は、連名で「私事ではございますが、1月に結婚いたしました。力を合わせて、さらに精進を重ねて参ります。引き続き地元北海道を盛り上げていけるように活動をしていきたいと考えております。今後もどうぞよろしくお願いいたします」と報告。バレンタインデーに発表された両者からの幸せ報告に、ファンも歓喜し「おめでとーーう!」「末永くお幸せに」「こっちまで嬉しくなる」「コンササポ婚だ」とSNS上には多くのコメントが上がっていた。

(写真提供:日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会)