>>74
「怪人?また性懲りも無く。相棒!いくわよ。ぐーみ」
「アカン!」
「あかんって、ところでなんで関西弁?」
「今はそんな細かいことええんや!あれは怪人に見えるけどどっかのえらい怪人に操られてるだけや。カタギの人を傷つけたらアカン」
「アカンって、どないすれば…」
「一華ちゃん、どうしたの?」

あっ…ほのぴさんに見られてた?アカン、詰んだわ…

「はじめまして相棒さん。すごくかっこいいんですね。」
「あー、ほのぴや!あんさんもえらいべっぴんさんで、お目にかかれて嬉しいわあ」
「まあ、お上手ですわね♪」

えっ…ほのびさんと相棒が普通に会話している。ってなれなれしいわ!あとでシメたろか
「一華ちゃん、話はニシから聞いてるわ。大丈夫、内緒にするから」
「分かりました。でも…攻撃はできないし。困ったわー」
「一華ちゃん、これならどうかしら?」
「なるほど、さすがはほのぴさん。相棒、あんさんの音色聞かせて!」
一華が相棒のバイオリンを奏でると同時に萌花がピアノを奏でる
「M!X協奏曲(コンチェルト)・夜想曲(ノクターン)!」
一華と萌花の夜想曲で怪人化した観客の動きがとまった
「やりました!さすがですほのぴさん!」
「安心するのはまだ早いわ。みなさんを操っている大元のマスターを見つけないと」
「マスター…怪人の幹部か。どこにいるん?」
「ここにいるわよー。楽しそうだからサオリきちゃったぁ〜」
サオリと名乗る女性は緊迫した状況にも関わらず、フレンドリーでぶりぶりな笑顔で2人に近づく
「あなたたちに恨みはないけどぉ、アミちゃんがどうしてもお願いするからぁ。可愛いサオリがやっつけにきたのぉ」

この人隙がない。しかもすごい殺気だ
戦闘経験の少ない一華でもサオリの危なさを感じ取れた