「感じねえんだよ、気持ちをよ!」鈴木優磨が鹿島サポーターの罵声を浴びて…“ホームで5失点惨敗”カメラマンが目にした名門の苦悩
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4月15日、雨のカシマサッカースタジアム。試合を終えた選手たちがサポーターへの挨拶を終えると、鹿島アントラーズの鈴木優磨は1人その場に留まった。
観客席からごったになって飛んでくる罵声と激励を一身に浴びた彼は、看板を越え、サポーターに近寄り、拡声器を握った。
「俺らも100%やってるよ。たしかにわかる。結果が出てないのはわかる。俺らが全部悪いよ。でもここから、まだ巻き返せるチャンスが俺らにはある」
 拍手が起こる前に、怒気を含んだ辛辣な声が返ってきた。
「ねーよ!」
 鈴木は言葉を止めなかった。
「まだある。絶対ある」
「ねーよ!」
「3連覇したときも負け続けた。最後に勝つ」
「気持ち感じねえんだよ、気持ちをよ! おめえらじゃよ!」
 雨は降り続いていた。カメラマンとしてこのスタジアムで多くの試合を撮影してきたが、こんなに悲しい光景を目にしたことはなかった。