高校野球はシンプルに言えば、高校生がただ野球をやっているだけですが、
真夏の風物詩やお祭りのように捉えている人が多く、
もはや非常に巨大なエンターテインメントとなっています。
新たなヒーローの出現や感動的なゲームを望むファンがいて、
また、それを売り込んでいこうとするメディアの存在もある。

そしてそれを支えているのが、春と夏の全国大会が公共放送で全試合生中継され、
その面白さを全国民レベルで共有できてしまうところなのです。
一部からは「試合が面白いのだから、いまのままでいいじゃないか」という意見も聞かれますが、
それは高校野球の思い上がりです。
他の競技、例えば高校ラグビーの全国大会が野球と同じ条件で放送され、
同じようにメディアで取り上げられていれば、その面白さは高校野球並みに伝わるはずです。
そのため私個人としては、高校野球だけが特別に面白い競技だとは思いません。

慶應高監督が明かす“高校野球の嫌いなところ”「皆、甲子園中毒になっている」
https://number.bunshun.jp/articles/-/858353