「Top Yell NEO」 2018 SUMMER(2018年6月発売)
「至近距離から見た真実」 実力診断テストの舞台裏と研修生たちを照らす未来
ボーカル・コーチ 上野まり子 インタビュー(抜粋)

――現在、ハロプロで活躍しているかつての
教え子たちで、特にインパクトがあったのは
誰になりますか?

上野 牧野真莉愛かな。ファイターズの縁が
ありまして・・・・・・。

――牧野さんが日ハムの熱狂的ファンという
ことは有名ですよね。

上野 それが・・・・・・実は私もなんです(笑)。
彼女に初めて会ったのは名古屋での定期レッスン
だったんですけど、まずはお互いに自己紹介を
しますよね。それで私が「上野です。趣味は
野球観戦です」と言った瞬間、彼女の目が
キラッと光ったんですよ。その時点で
「女の子なのに野球好きなのか。珍しいな」
くらいは感じたんですけど。さらに私が続けて
「好きなチームは北海道日本ハムファイターズ
です」と口にしたところ、ダーッという勢いで
近寄ってきた。もうそこからは、初対面なのに
膝を合わせて野球談議ですよ。「私、新庄(剛志)の
頃からの大ファンなんです!」「私は〜
西崎(幸広)の頃から!昔は本拠地が
東京ドームだったんだよ〜!」とか。

――他の研修生たちは口ポカーン状態でしょうね(笑)。

上野 もちろんです。だけど私もテンション
上がっちゃって、「一刻も早くデビューして
始球式しよ〜!そしてファイターズ賛歌を
歌おう〜!」って大興奮(笑)。

――でも実際、後に始球式は実現したんですから。
始球式ができる芸能人なんて限られた一部の
存在ですよ。

上野 あのときは感無量でした〜(感涙)。
GAORAで録画して、永久保存です!こういう
形で夢を叶えるっていうのもあるんだなって、
彼女から教えてもらいました。

――先生、非常に美しい話だと思いますが、歌の面で
印象に残ったメンバーも教えていただけますか?

上野 失礼しました(笑)。まずは我が軍の歌姫、
段原瑠々。レッスンの休憩中にピアノで弾き語り
して遊んでるんですよ〜。研修生発表会で
弾き語りしてほしかったんですけど・・・。
譜久村聖は柔らかい心地よい声の持ち主。
声が大きい加賀楓。こだわりの塊は宮本佳林。
そして小田さくらと高木紗友希。この2人に
共通しているのは、歌にポリシーがあること。
心の底から歌が好きなこと。1ミリでも上手くなって
やろうという野心があること。金澤朋子、
岸本ゆめのにもそれを感じました。そして
デビューした後で急に伸びるパターンも
あるんです。その典型例が和田彩花。彼女の
進化には私感動しました!