さらに中田さんは終盤で松本さんとジャニー喜多川さんを「物が言えない空気」という点で並び立てていました。
性加害の渦中にある人物との比較は暴論そのもの。ビジネスパーソンも発信するツールの種類を問わず、
長尺・長文になるほど、エスカレートして行きすぎたコメントにつながりやすいことを覚えておいてください。

「動画の反響が広がり続けている理由」として考えられるものがあと2つあります。その1つ目が、満たされなかった思いへの執着。

「松本さんが『面白い』って言うか言わないかで新人のキャリアが変わるんですよ。
その権力集中っていうのは、『それだけ偉大な人だから求められているんだ』という見方があるんですけど、『求められている』ってことと『実際にやるかどうか』は違う。
『実際にやることが業界のためになるかどうか』で言うと、あまりためにならないと思う。ひとつの価値基準しかない。
それ以外の才能は全部こぼれ落ちるからなんですよ」

コメントの序盤は業界全体や若手芸人のことを考えるような言葉からスタートしたものの、終盤で中田さんの感情がにじみ出ます。

 「正直、松本さんのご恩で売れた瞬間が一度もないんで。むしろディスられてるんで。『あれ面白くないな』って業界全体にとって悲劇なんですよ」

これらの発言に、「松本さんから『面白い』と言ってもらえなかった悔しさや恨みのような感情が表れていました。
松本さんの発言で中田さんは傷つけられたことがあったのでしょうが、それと審査員に関する提言は話が別のはず。
もともと違和感のあった提言がこの段階で破綻していました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eba72be1e277a044bda5f29df68dd52bd1afaeeb?page=4