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佐藤優樹 インタビュー(抜粋)

――卒業した翌日から模索の日々が
始まったんですか?

「はい。もう22歳だったので、22から23に
なるのなんてあっという間だから、もう
急がなきゃと思ってたんです。早く言葉にして
伝えなきゃと思ってたんですけど、なかなか
伝えられる言葉にならなくて。たくさんの
人と話すようにしてました。いろんな人に
話しかけて」

――話しかけたんですか!?

「カフェで隣になった人、電車で隣になった人、
カラオケで会った人、もういろんな人と話し
ました。“今の悩みはなんですか”って」

――それは衝撃です。そうすることで
自分の悩みを解決する糸口を見つけた
かったということでしょうか。

「人の話を聞いてると、こっちの考えが
まとまるんですよ。カラオケで会った女の人は、
好きな人がいるのに違う人に告白されちゃって、
もう結婚の年だからどうしようって。そのあと
部屋に入ってゆっくり話を聞きました」

――そんなことがあるんですか!

「人から悩んでることを聞いてるとキーワードが
いっぱい出てくるんです。怒ってるときと
泣いてるときって不思議な言葉がいっぱい
出るから。最初は本をいっぱい読んでみて
自分の言葉をまとめようと頑張ったん
ですけどダメで、人と話すようになりました」