https://www.nikkansports.com/general/news/img/202302100001418-w1300_0.jpg
滋賀県立琵琶湖博物館(同県草津市)は10日、全長85センチのビワコオオナマズ1体を展示していた大型円形水槽の大規模な破損があったと発表した。
100トンの水のほとんどが流れ出たが、開館前だったため、けが人はいなかった。安全性を考慮し、水族展示室を当面閉鎖する。
同館によると、10日午前8時20分ごろ、水位低下を知らせる警報が鳴った。
職員が駆け付けたところ、高さ約3.8メートル、直径約5.1メートルの水槽が縦約3.5メートル、横約2メートルにわたって割れていた。
破損した水槽は、厚さ約4センチのアクリル製で1996年の開館当時から使用し、全ての水を抜いたことはこれまでなかったという。
担当者によると、一般的に水槽自体に具体的な耐久年数はないといい、同館は詳しい原因を調べている。
警備状況などから人為的な要因は考えにくいという。
ビワコオオナマズは約6時間後に水槽内で見つかり、無事だった。
ビワコオオナマズは琵琶湖の固有種で、日本のナマズの中で最大。大きいものだと全長1メートル以上になるという。(共同)