両者は19年1月のベラトール・ヘビー級トーナメント決勝で対戦。
ヒョードルはベイダーの強烈な左フックをもらい、わずか35秒でのTKO負けを喫し王座を逃した。
世界最強の称号を持つ皇帝はその時の屈辱を今も忘れておらず、ヒョードルは以前から引退試合はベイダーと戦いたいと発言していた。
この要求を説得力あるものにするため、ヒョードルは21年10月のロシア大会で2年ぶりの復帰戦にも関わらず、ヘビー級2位のティモシー・ジョンソンと対戦し初回KO勝ち。
これによりヒョードルvsベイダー戦が決定した。
1R、ヒョードルの右クロスをベイダーは見切ってかわし、ジャブをヒット。
ベイダーはその後もジャブ、左フックと当て、ヒョードルの左フックはかわし、右クロスを当ててグラウンドに持ち込む。
ガードポジションでベイダーを押さえんとするヒョードルだが、ベイダーはパンチ、ヒジ、鉄槌と猛攻。
身動きの取れないヒョードルにレフェリーは試合を止めた。ヒョードルの鼻の上部が切れ大きく流血していた。
勝利したベイダーは「2度も戦えるなんて思ってもいなかった」と語り、観客にヒョードルへの拍手を求める。
ヒョードルはグローブをマットに置き、マーク・コールマン、ダン・ヘンダーソン、クイントン・”ランペイジ”・ジャクソンら拳を交えてきた戦友たち、
多くのファイターたちに見送られ「幸せでした」と現役生活に別れを告げた。
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