中高年の男性に金銭的支援を求める「パパ活」をする10代の女性をターゲットに性的暴行を繰り返したとして、
強制性交罪と児童買春・児童ポルノ禁止法違反などに問われた住所不定、無職木村政貴被告(40)に対し、
大津地裁は3日、懲役22年(求刑・懲役25年)の実刑判決を言い渡した。
公判では、木村被告が行為を撮影し、女性らの住所や両親の名前などを紙に書かせて「学校に写真をばらまく」などと口止めをしていたことが明らかになった。
大森直子裁判長は「個人情報を把握された恐怖感は大きく、犯行態様はかなり悪質だ」と述べた。
判決によると、木村被告は2015~20年、当時13~18歳の女性8人に性的暴行を加えたほか、
別の女性(当時17歳)に金を払う約束をして肉体関係を持ち、様子を撮影するなどした。
木村被告は、パパ活の相手を探す女性に客を装ってSNSなどで連絡し、合流後に「俺、ヤクザやねん」などと脅していた。
大森裁判長は判決で、「被害申告をしにくい人を狙った計画的な犯行で、特に非難されるべきだ」と述べた。
木村被告を巡っては女性10人に対する事件で起訴されたが、一部の事件の有罪、無罪を先行して判断する昨年12月の中間判決で、1人については無罪となった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230203-OYT1T50292/